ジェットコースターが鉄道に?
遊園地で人気を集めるジェットコースター。その原理を応用して、エネルギー効率のよい新たな乗り物をつくろうとする動きがあります。
この新しい乗り物、「エコライド」は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託を受けて、ジェットコースターメーカーの泉陽興業、東大、三菱総合研究所などが2006年度から開発を進めているものです。
ジェットコースターは、高いところまで車両を引き上げるのにエネルギーを使いますが、そのあとは勝手に坂を下りてくれます。エンジンを積む必要はありませんし、モーターもありません。そのため、車両は軽量化できます。エネルギー効率が良いのです。乗車率が50%の場合、乗客1人あたりのエネルギー消費量はバスの1/3、鉄道の1/2と言われています。建設費もモノレールの1/5程度の1キロ当たり20~25億円に削減できます。
ただ、ジェットコースターならではの課題もあります。公共交通機関としての乗り心地です。ジェットコースターならいやなら乗らなくても済みますが(多少悪くても「スリルがある」で片付く)、公共交通機関はそういうわけにはいきません。改良によりある程度は改善されているようですが、鉄道やバスのように詰め込みが利くがどうかはわかりません。エネルギー効率を乗車率50%で計算しているということは、詰め込みが利かない弱点があるのかもしれません。建設費もLRTとほぼ同等です。
この「エコライド」は、4年後の2013年に実用化することを目指しています。都市部の短距離(10キロ未満)の交通手段としての実用化を目指しています。幹線の駅と住宅地や公共施設を結ぶのがメインでしょうね。
(参考:イザ! http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/business/other/197390/、TBS「夢の扉~NEXT DOOR」~ http://www.tbs.co.jp/yumetobi/backnumber/20090315.html)
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