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May 2009

高速道路1000円乗り放題で、高速バス大迷惑

 先日、ETCのある車に対する割引について記事を書きましたが、高速バスも大きな影響を受けました。

 日本バス協会がJRバス関東、名鉄バス、神姫バスなどの大手5社から聞いたところ、ゴールデンウィーク中(平日と土休日の日数から考えて4月29日~5月9日のことでしょうか?)の運行回数当たりの輸送人数が10%減っていたことがわかりました。特に1000円乗り放題の土休日の落ち込みがひどく、土休日は12%減でした(平日は6%減)。バス会社は、高速バスの黒字で路線バスの赤字の穴埋めをするのが一般的です。特に地方のバスは、路線バスは補助金頼りで、高速バスがないと生きていけません。大きな打撃です。

 また、高速バスには、鉄道やフェリーにない弱点を抱えています。高速道路を使うので、渋滞の影響を受けるのです。しかも認可の都合上、渋滞を回避するために一般道に逃げるということがしにくいです。ひたすら耐えないといけません。例えば、名鉄バスの場合、ゴールデンウィークの遅れの幅は例年の2倍。通常だと6時間20分かかる、名古屋-丸亀間の便が4時間遅れた例があったようです。バスなので、ある程度の渋滞は織り込まざるを得ないですが、これではきついですね。
(参考:朝日新聞5月23日朝刊 14版)

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昭和大学病院、関西人を病原菌扱い

 昭和大学病院は、1週間以内に大阪府(豊中市、吹田市、茨木市)か兵庫県(神戸市、芦屋市)に滞在したことのある人の面会を謝絶する措置をとり、実際に病院の入り口に掲示を行いました(現在は掲示の文章が変わり、特定の地域名は書かれていません)。

 今のところ新型インフルエンザの患者は関西圏に集中し、ほとんど東京にはいないので(公式には見つかっていないだけで、潜在的な患者はいるとは思われますが)、そのような文章が書けるのでしょうね。実際に新型インフルエンザにかかっている患者が見舞いに訪れるならともかく、面会に訪れるのは元気な人たちですから、行き過ぎの対応ですね。東京ではなく、他の地域のことなので、病原菌扱いできるのでしょう。

 もっとも、このような状態なら、風邪をひいても病院には行けないですね。もし万が一、新型インフルエンザと判定されてしまったら、本人も家族も外へ出られません。たくさん患者がいる大阪府や兵庫県ならともかく、その他の地域なら、「○○県初の患者!」としてマスコミにさらされます。

 どうやら今のところは新型インフルエンザはかかると必ずといってもいいほど死んでしまう、「死の病」ではないようですし、いたずらに厳重な体制はとるほどでもないと思えます。
(参考:Infoseekニュース http://news.www.infoseek.co.jp/mainichi/society/story/23mainichiF0523m166/)

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リニモ駅行き通勤バス、苦戦

 名古屋市の東に位置する長久手町。その長久手にもコミュニティバスが走っています。「N-バス」といいます。

 その「N-バス」、4月1日にダイヤ改正を行い、朝夕の通勤時間帯にリニモの駅に接続する便を走らせるようになりました。昼間に走らせている便とは違うルートで、リニモの沿線から離れた、役場や大学病院、住宅街と駅とを直結します。ところがその「N-バス朝夕便」の利用が振るわないのです。

 というのも、長久手から名古屋へ行くのに、わざわざリニモを使う人は少ないのです。リニモの駅が家の近くなどの便利なところにあればともかく、藤が丘での乗り換えを余儀なくされ(藤が丘は、リニモの駅は地下、地下鉄は高架にあるので、乗り換えは結構面倒です)、運賃も乗り継ぎ割引がない現状では、わざわざバスに乗ってリニモの駅に行く必要がありません。名鉄バスや病院が用意しているバスなどで地下鉄の始発駅、藤が丘に直接向かうのが自然な流れです。

 愛知万博会場へのアクセスとしてできたリニモですが、閉幕後の利用はふるいません。2006年に廃止された「ピーチライナー」ほど利用されていない、ということはないので廃止になることはないとは思われますが、多額の減価償却費と支払利息で苦しんでいるのが現状です。町としては何とかしてリニモの利用者を増やしたいところでしょうが、需要と合っていないためになかなか難しいところです。
(参考:Yahoo!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090517-00000013-cnc-l23)

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高速道路1000円乗り放題、盆・正月の平日にも拡大

 ETCをつけた車に対して、土休日の大都市圏以外の高速道路が1000円になる割引を、税金で行っています。この効果は絶大で、ゴールデンウィーク期間中は、高速道路の利用が伸び、鉄道やフェリーの利用はふるいませんでした。

 次の大型の休みはお盆。しかし、お盆は、ゴールデンウィークと違い、平日があります。ETCの割引は平日だけなので、このままでは、数少ない土日に極端な渋滞が発生することが予想されます。そこで、政府はお盆や年末年始については、平日にも同様の割引を行うことを検討しています。

 このETCの割引は、国民からの受けがよく、今年秋までに行われる選挙には有効な対策だと言われています。しかし、鉄道や船などの公共交通機関から車への移転をもたらし、環境には最悪です。温室効果ガスに関する目標を完全に忘れてしまったかのような行動です。むしろ、やらなければいけないのは、車をいかに公共交通機関に誘導するかです。一時的に誘導するなら値下げでもいいですが、長期的なことを考えたらスピードアップなどの利便性の向上が求められるでしょう。

 このことを考えたら、ETCの割引は、選挙目当ての愚策といえますね。一時的には効果があっても、永久に税金を投入して値下げを維持することは難しいですし、つけは増税や環境汚染のかたちで次の世代に回ります。
(参考:Yahoo!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090514-00000035-maip-bus_all、毎日jp http://mainichi.jp/select/biz/news/20090508k0000m040119000c.html)

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経団連の甘すぎる二酸化炭素削減目標

 おはようございます。

 地球温暖化防止には待った増しの状態の温室効果ガス(二酸化炭素など)の削減。当面の課題としては、2020年までの削減目標(中期目標)を定める必要があります。それなのに、11日の定例会見で、日本経団連の御手洗会長は、政府の検討委員会が示した案のうち、一番甘い「(1990年比)4%増」の案を支持しました。京都議定書の目標値(1990年比6%減)より悪い数字です。

 さすがにこの人を馬鹿にしたような数字に対して、斉藤環境相は批判しています。大臣の話にもありますように、世界の笑いものです。経団連は、すでに環境対策が進んでいる日本ではこれ以上の削減は難しいので、これまでの努力が足りない国との公平性を確保したいと考えているようですが、こんな姿勢ではほかの国も削減する気をなくします。こういう人が日本の経済界のトップとは、情けない限りです。環境はおろか、経済も分かっていません。

 さて、経団連の発言を批判した政府ですが、それ自体もほめられることはありません。このあとは後日書きます。
(参考:毎日jp http://mainichi.jp/select/science/news/20090513k0000m010073000c.html)

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これからのコメントへの対応について

 みなさん、こんにちは。これからの当blogでのコメントへの対応についてお知らせします。

 一時は廃止も考えていたコメント欄については、取りあえず残しておきます。しかし、これまでに比べて返事が遅くなります(投稿されたコメントは、返事の準備ができるようになった時点で表示します)。

 また、鉄道を中心とした交通問題を取り上げることの多い当blogにおいては、主張がぶつかりあうことがよくあります。それぞれが意見を持ち合うことはいいのですが、場合によっては主張が平行線をたどり、何回も同じようなコメントのやりとりだけの不毛なものになる危険もあります。私がそのように判断したときは、コメントへの返事はしませんし、投稿されたコメントも表に出さずに削除します。長い文章を書くことができるほどの意見があるかたは、御自分のホームページなどで発表されたほうがいいと思います。

 なお、退院次第、コメント投稿の際に、スパム防止のための認証機能を設定します。御了承ください。

 まだまだ入院生活は続きます。この新方針は、私の健康の面も考えてのことです。どうか御賢察のほど、よろしくお願いします。

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緊急入院しました

 こんばんは。

 私、「たべちゃん」は、目の病気のため、昨日から緊急入院しました。当分はコメントへの返事ができません。また、コメントをしても、私が内容を確認するまで表示されません(今後、コメント欄を設定するかはこれから考えます)。御了承ください。

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