高速道路1000円乗り放題、盆・正月の平日にも拡大
ETCをつけた車に対して、土休日の大都市圏以外の高速道路が1000円になる割引を、税金で行っています。この効果は絶大で、ゴールデンウィーク期間中は、高速道路の利用が伸び、鉄道やフェリーの利用はふるいませんでした。
次の大型の休みはお盆。しかし、お盆は、ゴールデンウィークと違い、平日があります。ETCの割引は平日だけなので、このままでは、数少ない土日に極端な渋滞が発生することが予想されます。そこで、政府はお盆や年末年始については、平日にも同様の割引を行うことを検討しています。
このETCの割引は、国民からの受けがよく、今年秋までに行われる選挙には有効な対策だと言われています。しかし、鉄道や船などの公共交通機関から車への移転をもたらし、環境には最悪です。温室効果ガスに関する目標を完全に忘れてしまったかのような行動です。むしろ、やらなければいけないのは、車をいかに公共交通機関に誘導するかです。一時的に誘導するなら値下げでもいいですが、長期的なことを考えたらスピードアップなどの利便性の向上が求められるでしょう。
このことを考えたら、ETCの割引は、選挙目当ての愚策といえますね。一時的には効果があっても、永久に税金を投入して値下げを維持することは難しいですし、つけは増税や環境汚染のかたちで次の世代に回ります。
(参考:Yahoo!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090514-00000035-maip-bus_all、毎日jp http://mainichi.jp/select/biz/news/20090508k0000m040119000c.html)
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