リニアの駅の基本構造
東京(品川)と名古屋を含めて6つできる、リニア新幹線の駅。その駅の規模はどれぐらいのものでしょうか? 最近、駅の基本構造が明らかになりました。
11日に長野県が県議会公共交通対策特別委員会に提示したものですが、それによると、駅構内の長さは約1キロ。構内には通過線を含めて4本の線路があり、ホームは2面あります(参考にした記事には特に記述はありませんが、全列車が停車する東京、名古屋のターミナルは当然ながら通過線がなく、すべての線路にホームが面しているものと考えられます)。中間4駅は、東海道新幹線の「こだま」停車駅のような構造でしょうか? ホームの幅は東海道新幹線の例に倣って5~8メートル。線路に面するところにはガラス板などを置き、線路への転落を防ぎます。地中深くに駅がつくられる場合は、高速エレベーターも設置するようです。駅の建設費用は数百億円(地元負担分のみ?)かかるとも言われています。
JR東海としては、リニアは高速で走るため、駅と駅の間隔はできるだけ長いほうが望ましい、としています。また、リニアは時速500キロで走るときよりも、発車時のほうが多くの電力を要するようです。そのことから考えると、1県1駅ぐらいが妥協できる限界なのでしょう。これ以上駅が増えると、東海道新幹線の「こだま」に相当する、各駅に停車する便がつくりにくいものと思われます。
また、中間駅の位置については、既存の鉄道と接続できるところが望ましいとしています。ただ、両ターミナルや(都市部の)相模原付近にできると思われる駅ならともかく、地方部にできる駅の場合は難しいところもありますね。山梨県内の駅のように、JRの駅に併設させようとすると、甲府からかなり離れたところになる可能性もありますから。
(参考:中日新聞ホームページ http://www.chunichi.co.jp/article/economics/news/CK2009061202000163.html)
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Comments
>それによると、駅構内の長さは約1キロ。
車両の長さが新幹線並みの400mとすれば、長すぎるのではないでしょうか。待避線を高速で分岐できるよう、角度を小さくしたためでしょうか。
>駅の建設費用は数百億円(地元負担分のみ?)かかるとも言われています。
新幹線の駅設置が100億円程度(中止になった南びわこ駅は240億)からすれば、相当高額になります。待避線が1キロもあればそういうことになるのでしょう。負担増に音を上げて、駅は要らないという所が増えてくれば、JRとしても助かるでしょう。
>線路に面するところにはガラス板などを置き、線路への転落を防ぎます
リニアの場合、線路上に高圧電流や強い磁界があるので、安全上当然の措置かもしれません。乗車時にホームドアが開閉するようになると思われます。
Posted by: かにうさぎ | 2009.06.20 11:09 AM
かにうさぎさん、おはようございます。
* 車両の長さが新幹線並みの400mとすれば、
なぜ駅構内の長さが1キロいるかは、記事に記述がないこともあり、よくわかりません。
* 新幹線の駅設置が100億円程度(中止になった南びわこ駅は240億)からすれば、
リニアの駅は結構高額ですね。
確かに駅がつくられないとJRとしても停める必要がなく、助かるでしょうね。もっとも、地方はお金を出すでしょうから、問題は都市部の神奈川県かもしれません。
Posted by: たべちゃん | 2009.06.22 04:56 AM
補足をします。
駅構内の幅は45メートルで、駅自体は地上でも地下でもどちらでもいいようです。ただ、駅からの加速時にかなりの電力を使うため、大型の発電所がいるようです。
駅での乗降は、転落防止と磁気による影響を防ぐため、シールドで守られています。空港と航空機とを直接結ぶ、ボーディング・ブリッジみたいな感じでしょうか?
(参考:Yahoo!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090704-00000015-maiall-bus_all)
Posted by: たべちゃん | 2009.07.05 06:44 AM