やまぎんレトロラインに乗ってきました(9)
今回の旅のメインは、4月に開業したやまぎんレトロラインに乗ること。やまぎんレトロラインは、観光に特化する目的でつくられた、特殊な鉄道だ。ただし、線路はすでにあった貨物線を流用している。
この路線、「やまぎんレトロライン」と言われているが、路線や駅の名前を付ける権利は、「ネーミングライツ」というかたちで企業等に販売された。お金を出せば、2012年3月まで自由に名付けることができる。線名は山口銀行に売却されたので、「やまぎんレトロライン」と名付けられている。駅名も終点以外の3駅は企業等に売却され、それぞれ名付けられている。例えば、門司港駅に隣接する「九州鉄道記念館」は、ネーミングライツを手に入れたJR九州が名付けたものである。
門司港で少し散策したのち、予約していた九州鉄道記念館15:45発の列車に乗る。2両の真っ青なトロッコの前後に、これまた真っ青なディーゼル機関車が前後につく。ディーゼル機関車は客車に比べてとても小さい。実はこの機関車、南阿蘇鉄道で活躍したものである。中に挟まれたトロッコは島原鉄道のものだ。指定券を持たない人の中には、立っている人もいる。どうやら、空いているスペースに立って乗ってもいいようだ。当然のことながら、指定席は埋まっている。ボランティアスタッフに見送られて、列車は発車。
「潮風号」と名付けられた列車は、ゆっくりと門司港レトロ地区を進んでいく。途中、出光美術館、ノーフォーク広場の2駅に停まるが、そこでもボランティアスタッフの見送りを受けた。ノーフォーク広場を過ぎると、トンネルに入る。天井が青く光る。関門海峡にいる魚が映し出されているのだ。10分で終点の関門海峡めかりに着き、「完乗」のタイトルを維持。(続く)
| Permalink | 0
「鉄道」カテゴリの記事
- JR北海道のキハ40、2025年3月に引退か?(2023.11.26)
- 阪神、オリックス優勝パレードでノンストップ列車(2023.11.23)
「中四国・九州私鉄」カテゴリの記事
- 伊予鉄、「ICOCA」導入&紙の一日乗車券廃止(2023.11.10)
- 広電の新しい乗車券サービスは「MOBIRY DAYS」(2023.10.24)
- 筑豊電鉄、全線20分間隔に(2023.10.29)
Comments