西鉄、バス事業大幅削減へ
日本一のバス会社とも言われている西日本鉄道。福岡を中心に路線バスや高速バスを多数運行しています。
しかし、その西鉄も、このところの高速道路1000円乗り放題でかなり苦しくなっています。収益の柱の高速バスの利用者が減り、路線バスの赤字を補えなくなったのです。
そこで、西鉄は来年、バス事業の大幅な削減を行うことになりました。福岡都市圏の約100路線のうち、5~10路線で一部区間を廃止し、20~40路線で減便を行う予定です。高速バスについても一部路線を廃止する予定です。これにより運転士の必要数も減りますので、通常だと300人程度採用していた運転士についても、今年度は採用を半減させ、来年度は採用を見送ります。バスも4%ほどの100台余りがあまるため、他社に譲渡したり廃車したりする予定です。18か所ある営業所についても2か所を売却する予定です。
民主党のマニフェストにあるように高速道路を無料化すれば、事態はもっと悪化するでしょう。西鉄はまだ福岡をベースとするだけに、路線バスといってもそれなりに利用者があるところが多いです。しかし、地方の路線バスだとそういうわけにはいきません。もっと高速バスに頼る割合が高いです。
それを考えると、安易に高速道路の無料化を進めるわけにはいきませんね。道東道など、利用者が少ないごく一部の道路だけに限定して行うだけにとどめたほうがよいでしょう(道東道の利用が少ないのは、札幌と直結していないためです)。ただでさえ厳しい財政のためにもなります。確かに高速道路の無料化は理論的に適っているところもありますが、それならマイカーへの適正な負担がいるでしょう。暫定税率の撤廃は、負担の適正化にむしろ逆行します。
(参考:Yahoo!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091118-00000102-yom-bus_all)
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