なにわ筋線は3ルートを検討
大阪市内を南北に貫き、関空へのアクセス向上にもつながると考えられている、なにわ筋線。大阪の鉄道計画で、まだ着工されていない大物です。
そのなにわ筋線のルートは3通りが考えられています。従来考えられていたのは、JR難波駅につながるルートと、汐見橋駅につながるルートの2つでした。JRはJR難波駅に接続させるでしょうが、問題は南海。当初接続駅として考えられていた汐見橋は、忘れ去られたような存在。難波とは雲泥の差です。そこで、3つ目のルートとして、(南海)難波駅につながるルートが考えられています。
JR難波駅はすでになにわ筋線ができることを考慮して地下になっているため特に問題はありませんが、南海のほうは2つのルートのどちらをとるにしてもルートの変更は必要です。汐見橋の場合は駅の地下化が必要となります。難波の場合は駅の規模が大きいので、駅全体を動かすわけにはいきません。なにわ筋線だけを分離した地下駅と、南海本線への接続線が必要となります。かなりの難工事が予想されます。しかし、国土交通省は、この南海の2つのルートについて、どちらのルートでも技術的に建設は可能、という見解を示しました。今後は建設費や需要予測などを基に、建設するかどうか及びどのルートで建設するかを考えることでしょう。ただ、南海との接続を汐見橋ではなく難波で行った場合、「汐見橋線」の廃止問題が出てくるでしょう。複線で線路を維持しているのは、なにわ筋線の計画があるからです。なにわ筋線が難波経由になったり、建設されなかったりしたら、「汐見橋線」の存在意義はありません。
また、新大阪とJR難波・汐見橋・難波(?)を結ぶなにわ筋線には、いくつかの駅が設けられます。中津、北梅田、福島、中之島、西本町、西大橋のあたりです。北梅田には特急も停まります。北梅田駅は大阪駅に近く、「はるか」などで乗り換えなしに関空に行くことができます。ただ、駅の名称が北梅田など、「大阪」以外の名称になったら、「大阪駅から関空に行くことができない。直通するのは1時間以上もかかる『関空快速』だけ」と言われてしまいます。強引でもなんでも、「大阪駅」と名乗っておいたほうがよいでしょう。
(参考:MSN産経ニュース http://sankei.jp.msn.com/economy/business/091218/biz0912182212033-n1.htm)
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