成田スカイアクセスの運賃決まる
来年7月に開業予定の成田新高速鉄道。東京と成田を直線で結んだ格好となるこのルートはかなりの短縮ルートとなり、在来線最速タイの時速160キロで走る新型スカイライナーによって、日暮里と空港第2ビルとの間が従来よりも15分速い36分で運転されます。日暮里-空港第2ビル間がノンストップの「スカイライナー」と主要駅に停まる特別料金不要の特急(「アクセス特急」と言います。日中は羽田空港に直通します)がそれぞれ1時間に最大3本運転されます。従来からの京成本線経由についても、1時間に最大3本の特急が運転されます。おもに日中だけですが、現行のスカイライナー車両を使った「シティライナー」も毎時1本運転されます。
この成田新高速鉄道、すでに北総鉄道として開業した区間があり、法的にはかなりややこしくなっていますが、対外的には京成高砂-成田空港間が成田空港線となるようです。そして、その愛称が成田スカイアクセスと決まりました。
運賃も決まりました。京成高砂-成田空港間の運賃は950円。京成上野や日暮里からだと京成上野・日暮里-京成高砂間の運賃が別途加算され、1200円となります。「スカイライナー」の特急料金は1200円なので、合計すると2400円になります。「シティライナー」は運賃1000円+特急料金920円の合計1920円(成田スカイアクセス開業前の「スカイライナー」と同額)なので、スピードアップした分、値段が上がっています。参考ながら、JRの「成田エクスプレス」の運賃・特急料金(普通車)は2940円、リムジンバスは3000円です(いずれも東京駅からのもの)。
以前、成田新高速鉄道の運賃は、従来の京成本線経由とは変わらないと予想していましたが、200円の差がつくことになりました。成田空港駅と空港第2ビル駅は中間改札が設けられ、従来の京成本線経由で利用した人をそこでチェックするようです。1本のホームを京成本線経由と成田スカイアクセス経由で分け(両駅ともに京成本線経由が上野側を使います。当然ながら京成本線経由と成田スカイアクセス経由のホームの間には壁があって、改札を通らない限り自由に行くことはできません)、両者を区別するのです。
(追記)
2010年5月28日、成田スカイアクセス開業後のダイヤの概要が分かりましたので、記事の内容を一部修正しました。
2010年7月11日、成田空港駅と空港第2ターミナル駅の構造が分かりましたので、記事の内容を一部修正しました。
(参考:京成電鉄ホームページ http://www.keisei.co.jp/、http://www.keisei.co.jp/keisei/kouhou/news/22-017.pdf、http://www.keisei.co.jp/keisei/tetudou/skyliner/jp/station.html)
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Comments
京成のスカイライナーよりも成田スカイアクセスの方が4分の1時間速いから、スカイライナーからスカイアクセスへお客さんがシフトしちゃうんじゃないでしょうか?
“時は金なり”で、多少金がかかっても、早く、空港に着きたい人は、多いと思いますが?
Posted by: Panorama hyper | 2009.12.19 03:06 PM
Panorama hyper さん、こんばんは。
* 京成のスカイライナーよりも
従来からの京成船橋経由の「スカイライナー」も運転されるようですが、あくまでも船橋など沿線向けですね。
ただ、遠方からの利用者が混乱しないようにするため、成田スカイアクセス経由と違う名前にしたほうが良いですね。
(参考:日刊工業新聞ホームページ http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0920090720cdad.html)
Posted by: たべちゃん | 2009.12.19 09:33 PM