東海北陸道と「セントラム」とキハ52とキハ58と(5)
糸魚川で乗り換え。すでにホームにはスカ色のキハ52が停まっている。16:41発の平岩行きだ。南小谷まで行かない便なので、ボックスシートをひとりで占領できる。南小谷行きだとそうはいかないだろう。3月のダイヤ改正で消えるキハ52に乗るため、多くの人が訪れるからだ。事実、根知ですれ違ったキハ52は、かなり混んでいるように見えた。落ち着いた雰囲気のキハ52に乗りたいならば、1日2往復と少ないが、途中駅の平岩発着のものを選ぶのも手である。
糸魚川を出たときはまだ明るかったが、だんだん暗くなっていき、終点の平岩に着くころには真っ暗。雪だけが白く反射している。大糸線では新潟県最南端にある(ただし、平岩-小滝間でいったん長野県に入る)平岩駅は、交換設備が撤去されたため線路1本だけの棒線駅。そのまま同じ列車で折り返す。
糸魚川で乗り継いだ富山行きは、6分遅れてやってきた。419系の3両編成。多少は追い上げたようだが、それでも終点の富山には3分遅れて着いた。
高山線で狙うのはキハ58。イベント用の列車以外でキハ58が走るのはここだけだ。キハ58が運転されるのは、平日のみの朝2.5往復(土曜は片道1本、日祝は運休)と、休日も運転される夜の1往復のみだ(いずれも越中八尾-富山間)。キハ58とキハ28のペアで、国鉄色とワインレッドの高岡色の2種類がある。富山19:37発の猪谷行き(キハ120の2両編成)で千里まで行き、キハ58を迎える。
誰もいない(無人駅なので暖房は入らない)待合室で待つこと13分、猪谷方面から列車がやってきた。越中八尾20:01発の今日最後のキハ58。残念ながら高岡色だったが、キハ58に乗ることができただけでも良しとしなければならない。イベントではなく、いつでも利用できる、普段着姿のキハ58は、ここが最後なのだから。ワンマン改造され、出入り口付近がロングシートになったキハ58で、富山に戻る。(続く)
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