DMV試乗報告書(4)
ようやくDMVが線路上を走りはじめた。貨物用として使われていた(今は当然ながら貨物はない)側線から、本線に入る。バスとしての乗り心地は問題なかったが、線路を走るとレールの継ぎ目を拾い、乗り心地は良くない。ガタゴトと揺れる。その割にはスピードは出ていない。これなら道路をそのまま走ったほうが速い。DMVは時速75キロを出す性能があるが、今回はあくまでも実験のため、工事車両扱いとなり、明知鉄道の規定により時速40キロに制限されるようだ。踏切には安全のため、係員が立っている。警報機も遮断機もない、第4種踏切も例外ではない。小さな踏切にも係員が立っている。実証実験だからできることである。
途中の駅を全て通過し(もっとも、向かって右側にホームがある駅では、停まりたくても停まることができない。本格運行をするときはDMV用の小さなホームをつくるのだろうか?)、明智へ。駅の直前で停まる。実はここがモードインターチェンジだ。しかし、線路から出るほうのモードインターチェンジは構造が簡単。線路を舗装するだけでOKなのだ。線路から出たら、線路閉鎖の手続きも解除しておく。これも出るときは簡単だ。
道路に出たらまず向かったのが日本大正村。大正時代の建物が残っており、観光スポットとなっている。食べものもコロッケやハヤシライスのような洋食があるようで、そういう面でも楽しむことができる。ただ、残念なことに、今回はDMVからの車窓見物のみ。時間をとって訪れたいところである。
DMVはこれから岩村に戻るのだが、3日間とも午後一番に出る便は、明知鉄道から大きく外れて、道の駅の「おばあちゃん市・山岡」に寄る。明智から国道363号を西に走り、いったん恵那市を出て、瑞浪市に入る。その後、国道からも外れ、しばらく進むと、ダム湖のほとりに大きな水車が見えてくる。日本一の木造水車がシンボルの「おばあちゃん市・山岡」だ。ここで25分の休憩となる。地元の野菜や特産品の寒天のほか、ほかの道の駅の特産品も売られている。
DMVは道の駅を出て、出発地の岩村駅前に戻る。座席に置かれていたアンケート用紙に記入し、DMVを降りた。(続く)
| Permalink | 0
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 「WEST EXPRESS 銀河」と熊野のトロッコに乗る(2)(2023.02.05)
- 「WEST EXPRESS 銀河」と熊野のトロッコに乗る(1)(2023.02.05)
- 「WEST EXPRESS 銀河」と熊野のトロッコに乗る(0)(2023.02.04)
- 気軽になまずを食べる(2022.12.29)
- 高野山麓のバスに乗る(2022.11.25)
「鉄道」カテゴリの記事
- 東海道新幹線、2028年ごろに自動運転(2023.03.25)
- 万葉線にもようやくICカード?(2023.03.19)
「東海・北陸私鉄」カテゴリの記事
- 万葉線にもようやくICカード?(2023.03.19)
- 「レトラム」、空調取り付けで通年運行へ(2023.02.19)
- 大井川鐵道井川線、全線走るのは2往復のみ(2023.02.15)
「東海」カテゴリの記事
- 「WEST EXPRESS 銀河」と熊野のトロッコに乗る(2)(2023.02.05)
- 「WEST EXPRESS 銀河」と熊野のトロッコに乗る(0)(2023.02.04)
- 気軽になまずを食べる(2022.12.29)
- ゴールデンウィークは白川郷閉鎖、バスも走らず(2020.04.23)
- 「楽」に乗ってきました(2019.05.05)
「バス」カテゴリの記事
- 2月20日に名古屋-白川郷-金沢間高速バスが走り始めていた(2023.03.05)
- 根室線富良野-新得間、2024年春にバス転換か?(2023.03.08)
Comments