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選挙で負けても高速道路2000円乗り放題強行?

 日曜日の参院選で与党民主党は大きく負け、参議院で過半数を確保することはできませんでした。このままだと衆議院で法案が通っても、参議院で否決されてしまいます。野党と協議して法案を修正しない限り、可決されません。党内はと言えば、小沢氏の一派が代表を狙っています。小沢氏が民主党を乗っ取ろうとしているのです。内も外もこれからは厳しい情勢が続きます。

 以前当blogでも書いた、高速道路2000円乗り放題の話。選挙で負けて実現不可能になると思っていたら、どうやらそうではないようです。選挙で負けて実現が厳しくなったのは、高速道路の割引財源(約2.3兆円)の一部、約1.4兆円を建設費などに充てることであり、料金体系自体は高速道路会社が決めることなのです。法案が通らなくても割引財源は既にありますから、高速道路会社の自主的判断で上限を2000円にすることは可能なのです。上限2000円化は、今年の秋以降に実施されるようです。

 しかし、高速道路2000円乗り放題にはメリットがありません。理由は以前にも書いているので改めては書きませんが、通勤割引廃止などもあるので、短距離の利用者には非常に厳しいのです。また、いくら乗っても2000円で打ち切りになるので、長距離の需要が増えます。これは鉄道などの公共交通機関の需要を食ってしまうのです。

 わざわざこういうメリットのない施策を強行する必要はありません。高速道路の無料化同様、最初から見直す必要があるでしょう。
(参考:YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100713-OYT1T01098.htm)

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