「つばめ」、小倉に乗り入れへ
今日も引き続き九州新幹線の話題。みなさんも御存じのとおり、九州新幹線には3つの種類の列車が運行されます。速達列車の「みずほ」、主要駅停車タイプの「さくら」、そして九州島内で運行される「つばめ」です。
このうち、「つばめ」については、JR九州エリアの博多-鹿児島中央間のみで運行されるとみられていましたが、一部の便について「つばめ」を小倉まで延長させる方針です。
「つばめ」の一部を小倉まで延長させるのは、次に述べる理由があるからです。九州新幹線開業後、博多駅に発着する便がさらに増えます。しかも、博多駅に発着する便の大半は、博多駅を始発駅あるいは終着駅とするものです。博多駅はホームが増設されますが、それでも厳しい状況です。そのため、一部の「つばめ」を小倉まで延長させ、博多駅の負担を軽減させるのです。
小倉と博多の間は、新幹線と在来線特急の運営会社が違うこともあり、激しく競いあっています。九州新幹線が全線開業してもその状態が続き、JR九州は小倉-博多間については新幹線を無視して、在来線に誘導するものと思っていました。そのことから考えると、一部とはいえ、「つばめ」を小倉まで延長させるのは良い意味で意外な決定です。
しかし、小倉まで行く「つばめ」は1日1~3本程度の模様。ごくわずかな、例外的な存在です。同じ九州島内の話ですし、1時間に1本ぐらいは欲しいところです。800系が山陽新幹線を走ることを問題にする人もいるかもしれませんが、信号などの方式は博多駅に乗り入れる以上何らかの対策が取られるはずでしょう。また、距離があるとはいえひと駅だけの話なので、時速260キロの800系でも問題にはなりません。N700系「のぞみ」と100系「こだま」の所要時間の差が3分にとどまるので、ダイヤに与える制約はないと言ってもいいでしょう。
(追記)
800系は山陽新幹線へ乗り入れることができますが、実際には行われていないようです。
(参考:西日本新聞ホームページ http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/196832、東洋経済ONLINE https://toyokeizai.net/articles/-/310292?page=3)
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Comments
博多-小倉間は、1駅だけの利用も多く、現在でもこの区間だけの列車も存在します。
1駅間運転の「こだま」を代替する役目もあります。
>時速260キロの800系でも問題にはなりません。
800系は、性能的には285キロまで出せる設計になっています。
Posted by: かにうさぎ | 2010.09.14 09:30 PM
こんばんは。
その勢いで「さくら」も京都乗り入れしてくれないかな?w 鳥飼基地までは乗り入れているので、もう少しなんだけど。
Posted by: Kinoppi☆ | 2010.09.14 11:15 PM
かにうさぎ さん、おはようございます。
* 800系は、性能的には285キロまで
山陽新幹線でそれだけ出せるのなら、なおさら問題はないですね。500系や700系と同等ですから。
Posted by: たべちゃん | 2010.09.15 07:11 AM
Kinoppi☆さん、おはようございます。
* その勢いで「さくら」も京都乗り入れしてくれないかな?w
真ん中の会社は、東京-新大阪間の輸送に手いっぱいで、そういうことを考えている余裕はないようですね。
もう少し柔軟なら、北陸新幹線のルートも解決していると思われます。
Posted by: たべちゃん | 2010.09.15 07:15 AM