「はやぶさ」は来年3月5日デビュー!
11日、JR東日本から、「はやぶさ」のダイヤなどについての発表がありました。
「はやぶさ」の運転開始日は来年の3月5日。九州新幹線の全線開業と同じ、12日と思っていたので、意外な結果になりました。後で詳しく述べますが、「はやぶさ」の運転開始によって大幅なダイヤ改正になるわけではないので、同日でないほうが宣伝効果があるのでしょう。新型車両E5系により、宇都宮-盛岡間において時速300キロ運転をします。
「はやぶさ」は東京-新青森間を1日2往復、東京-仙台間を1日1往復します。時速300キロ運転することにより、東京-新青森間の所要時間は3時間10分に短縮されます。12月4日の東北新幹線新青森開業時は3時間20分ですので、10分短縮することになります。ただ、ダイヤを分析すると、スピードアップの主な要因は「こまち」を併結しないことによる盛岡の停車時間の短縮(4~6分→1分)と八戸通過(4分)によるものであり、時速300キロ運転によるスピードアップの効果はほとんどありません。東京-盛岡間が2時間20分なので、1分速くなっただけです。1日に3往復と少ないので、余裕時間に振り当てているのでしょうか? 「はやぶさ」の停車駅は大宮、仙台、盛岡、八戸(「はやぶさ4号」のみ)です。
「はやぶさ」の新設により、新青森始発の「はやて12号」が盛岡始発になり(「はやぶさ4号」が八戸に停まるのは、「はやて12号」の短縮をカバーする目的があります)、逆に「はやて36号」が新青森発となります。ただし、「はやて36号」は開業日の12月4日からずっと臨時列車扱いながら毎日運転されるので、見た目は何も変わらないことになります。八戸を通過することも変わりません。逆にいえば、それ以外の列車は変わらず、むしろ「スーパー白鳥」などの接続列車も「はやぶさ」の新設を見越して設定した要素が見受けられますので、東日本エリアは小幅なダイヤ改正になるでしょう。
「はやぶさ」の料金についても発表されました。「はやぶさ」で大宮-盛岡間を利用する場合、「のぞみ」や「みずほ」と同じように追加料金が課されます(東京-大宮間や盛岡-新青森間は立席・特定特急券の場合を含めて「はやて」などと変わりません)。東京-仙台間で300円、東京-新青森間で500円です。申請では「はやぶさ」が停車しない、仙台以北の各駅についても設定がなされています。仙台-盛岡間の各駅でも「はやて」や「やまびこ」より100~200円高くなっています(ただし、隣接駅相互間、古川-一ノ関間、一ノ関-北上間、北上-盛岡間で立席を利用する場合は、「はやて」と同額です)。E5系はこれからも導入が進み、仙台以北は各駅に停まる「はやて」や、早朝や深夜に仙台-新青森間で運転される「はやて」も、「はやぶさ」になるでしょう。こういう列車にも盛岡以南では追加料金が課されることになるのです。仙台以北の追加料金に関しては再考を促したいところですね。
さて、「はやぶさ」には豪華車両「グランクラス」ができます。この料金も発表されました。その値段は、グリーン車の5000円増し。グリーン車なら1000円で済む(別途運賃、特急料金は必要です)盛岡-八戸間でも、「グランクラス」なら6000円かかります。なかなか手が出せない、「高嶺の花」になりそうですね。
(参考:JR東日本ホームページ http://www.jreast.co.jp/press/2010/20101107.pdf、http://www.jreast.co.jp/press/2010/20101106.pdf)
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