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東北新幹線で新青森へ(2)

 行きに新幹線に乗ったなら、帰りは並行在来線の青い森鉄道。青森までは「スーパー白鳥11号」に乗る。在来線ホームに行くと、寒い風が吹く。ホームには雪が積もっている。新幹線ホームではなかったことだ。特急に乗っても、青森までは特急料金なしで自由席に乗ることができる。便利な制度だ。JRとしても青森までの普通列車を用意する必要もない。「スーパー白鳥22号」の到着を待って10分遅れで出発。次の青森で向きが変わるので、後ろ向きに座席がセットされている。青森で降りる客が多かったので少し心配だったが、乗る客も多くひと安心。

 青い森鉄道の車両も、JRと同じ701系。3扉ロングシートの車両が2両で走る。アクセントに青い森鉄道のキャラクターが描かれている。八戸行きの電車は10:42に青森を出た。一面の銀世界を電車が走る。ガラスは曇って何も見えない。終点の八戸は太平洋側にあるため晴れているが、それでも雪化粧はしている。車内はと言えば、座席はほぼ埋まり、立っている人もちらほらいる。野辺地(南部縦貫鉄道の跡を探したが、それらしきものはなかった)で降りる人が多かったので、ここで座ることができると思ったら、逆に乗る人が多く、ラッシュみたいな混雑になる。八戸には所定の12:11に到着。96キロを各駅に停まりながら1時間30分で走るとは、意外に速い。

 再び新幹線で新青森に向かう。盛岡以北は原則として全車指定席の「はやて」しか走っていないため、近距離利用者向けに特定特急券が売られている。自由席特急券と同じ料金で、空席に座ることができるものだ(指定券を持っている人がいれば、席を譲らないといけない)。昼食用に「八戸小唄寿司」を買ったのち、「はやて73号」に乗り込む。臨時列車のためか、ガラガラであった。

 五所川原行きのバスに乗るまでの約40分が買い物タイム。新幹線駅の1階の土産物コーナー(あおもり旬味館)で買う訳であるが、この際、ハイブリッドのリゾート列車を見ておこう。そう思って在来線ホームに降りたのだが、新青森13:00着の「リゾートあすなろ津軽2号」がまだ来ていない。そのため、新青森13:03発の「スーパー白鳥19号」がまだ発車できず、ホームに待っている。ふと先頭のほうを見ると、車両が変だ。785系の改造車が前にいたのだ。もともとはどちらも運転席がついていたが、後ろのほうは撤去され、窓も塞がれている。前の運転席も低いままだ。やがてハイブリッドの「リゾートあすなろ津軽2号」も来て、両方の列車を撮影する。(続く)

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