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行きと帰りで高速料金が違う、名二環

 名古屋市内をぐるっと取り囲む東名阪。3月20日に名古屋南ジャンクション―高針ジャンクション間が開通します。途中には有松、鳴海、植田の各インターチェンジが設けられ、すでに開通している高針ジャンクション―上社ジャンクション間には上社南インター(名古屋南ジャンクション方面のみ)が設けられます。

 この新規開通区間には、新たな高速道路の名前がつけられます。名古屋第二環状自動車道、略して「名二環(めいにかん)」です。すでに東名阪として開通している名古屋インター・高針ジャンクション―名古屋西ジャンクション間も名前が変わります。東名と東名阪は名古屋インターで接続しています。東名と東名阪は名前が似ていて紛らわしいので、この機会に名前を変更することにしたのでしょう。

 新たに開通する高針ジャンクション以南も、大都市名古屋にある路線のため、出入口ともに料金所を設けることはせず、基本的には均一料金です。普通車で500円です。しかし、入るインターチェンジの場所によっては、600円(普通車の場合)かかるケースもあります。ETC利用者は均一料金区間(名古屋インター-上社ジャンクション・名古屋南ジャンクション―名古屋西ジャンクション間)を30キロ以上利用した場合、ETC利用者以外は均一料金区間で一番遠いところ(名古屋南ジャンクションまたは名古屋西ジャンクション)までの距離が30キロ以上の場合です。すでに開通した区間(名古屋インター・高針ジャンクション―名古屋西ジャンクション間)のみを利用する場合は30キロを上回りませんので、ETC利用者が値上げになることはありません(ETC利用者以外は既開通区間のみの利用であっても値上げとなるケースがあります)。具体的には、内回り方向(名古屋西ジャンクション方面)は名古屋南ジャンクション―植田インター間から利用した場合、外回り方向(名古屋南ジャンクション方面)は山田西インター―名古屋西ジャンクション間から利用した場合です。これらの入口から高速道路を利用した場合、ETC利用者も含めていったん600円徴収されます。しかし、ETC利用者については出口を通過する際にチェックされ、30キロ未満の利用であれば100円の返金となります。ETC利用者以外は出口に料金所がないため、返金はなく、600円のままです。ETC利用の有無によって金額が変わるのです。

 また、ETC利用者以外は、利用する区間によっては行きと帰りで料金が異なるケースが出てきます。例えば、名古屋西ジャンクションに近い大治南インターから勝川インターまで往復する場合です。行きの大治南インターでは(均一料金区間で一番遠い名古屋南ジャンクションまで30キロ以上あるため)600円徴収されます。しかし、帰りは一番遠い名古屋西ジャンクションでも30キロ未満のため、500円です。行きと帰りで料金が違うのは奇妙な話ですが、やむを得ないのかもしれませんね。ETCが出る前なら、均一料金そのものを値上げして解決していた話です。高速道路をある程度使う人ならETCは持っているでしょうし、距離に応じた料金にしようと思ったら仕方がないのかもしれません。
(参考:NEXCO中日本ホームページ http://www.mei-nikan.jp/top.html、http://www.mei-nikan.jp/pdf/price.pdf)

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