南海、今秋に新型特急車両12000系デビュー!
南海本線の特急「サザン」に使われる10000系は1985年に登場し、和歌山方面、そして船を介して四国への看板列車として活躍してきました。
その10000系もデビューして25年が過ぎました。10000系は関空開港のころに大量に増備されたのですが(このときに2両編成から4両編成に改められました)、そろそろ新しい車両の話が出始めるところです。南海も例外ではなく、「サザン」用に新たな車両をつくります。新たな車両は12000系。4両編成2本をつくり、今年の秋に投入します。将来的にはさらに増備するようです。南海本線(和歌山方面)の特急は原則としてリクライニングシートの指定席4両とロングシートの自由席4両がセットになって走ります。しかし、ごく一部の特急(2往復のみ)は10000系が足らず、ロングシートだけの「自由席特急」として走ります。12000系の投入により、全ての和歌山方面への特急が指定席を連結した「サザン」として走ることでしょう。
12000系の外観は、「波」をイメージしています。大阪湾岸・和歌山へ押し寄せる人と車両の「波」と、全国から大阪ミナミへ押し寄せる人の「波」をイメージしています。車内に目を移します。シャープの「プラズマクラスター技術」を搭載し、ウイルスの作用を抑制するとともにカビ菌などを分解・除去します。座席背面にはAC電源とともに大型テーブルを置き、パソコンなども使うことができます。車いす対応トイレを設置するとともに、床面の高さを55ミリ下げ、ホームとの段差を減らします。男性用トイレにはすでにいくつかの駅で導入実績がある無水小便器を置き、節水に取り組みます。
12000系は先ほども述べたように、4両編成。10000系と同じです。南海の利用実態から考えると、2両編成のほうが良さそうですが(通勤客などの利用が見込まれる朝夕は、増結や増発をしてもいいでしょうが)、4両編成のままです。4両編成の10000系をすぐに2両編成にするのは難しいでしょうが、12000系を2両編成にすることにより(当面は2本を併結)、将来的には指定席は2両のみにする方向にもっていったほうがよいでしょう。そうすれば自由席は最大6両まで増やすことができます。そういう意味では残念ですね。
(参考:南海ホームページ http://www.nankai.co.jp/company/news/pdf/110117.pdf、毎日jp http://mainichi.jp/select/wadai/news/20110117k0000e040041000c.html)
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