九州新幹線直通便、2012年春にも大幅増便
3月12日にいよいよ全線開通し、山陽新幹線との直通運転を行う九州新幹線。しかし、新大阪直通の「みずほ」「さくら」は15往復しかありません。
その原因は、JR西日本のN700系7000番台が足らないこと。当初予定の19編成になるのは来年春のことで、3月の全線開業の時点では9編成しかありません(JR九州は開業時までに必要な10編成をそろえます)。そのためやむなく、直通の「みずほ」「さくら」の数を抑えているのです。
JR西日本とJR九州は、車両がそろった来年春の段階で、ダイヤ改正を考えています。ここで直通の「みずほ」「さくら」を増やすようです。航空機との競争を有利にするため、新大阪-鹿児島中央間最速3時間45分の「みずほ」を中心に増やすという見かたもあるようです。つまり、「みずほ」と「さくら」が1時間に1本ずつ、鹿児島中央まで走るダイヤになるということです。「みずほ」が増えると考えられるのは、直通「さくら」が必ず停まる福山や川内に停まったとしても、4時間以内で新大阪と鹿児島中央を結ぶことができるからです。「さくら」では遅いのです。3月の時点では車両不足のため暫定的に走ることになる「ひかりレールスター」は、博多で熊本以南各駅停車の「さくら」と接続します。これが2本目の直通便となるのです。熊本以南が各駅となることから、鹿児島中央までは4時間30分程度かかりますが、熊本までなら十分速いです。この熊本以南各駅停車の「さくら」は、原則として久留米を通過しますが、「みずほ」増発の救済策として停車する可能性は十分にあります。
直通「さくら」は九州新幹線沿線に配慮して、すべての駅で3本以上は停まりますが、これも来年春の時点で見直されます。新鳥栖、久留米、熊本以南の各駅はいいでしょうが、危ないのは筑後船小屋、新大牟田、新玉名の3駅。実績づくりが求められます。ある意味当然のことでしょう。
(参考:asahi.com http://www.asahi.com/kansai/travel/news/OSK201101020016.html、JR九州ホームページ http://kyushushinkansen.com/cms/wp-content/uploads/2010/12/jikokuhyo.pdf)
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Comments
来年春の増発は100系の引退&レールスターの完全こだま化と一体的に行われるんですね。
もっとも、N700が暫定的にレールスターを置き換え、その間にレールスターのこだま化改造を行う、という形になるのでしょうが。
ただ、「さくら」の客層は、現在のレールスターの客に、九州新幹線方面への客層が加わる形となるので、8両だと時間帯によってはパンクしてしまいます。
さらなる増発が難しいこともあり、山陽新幹線内の増結などの対策が望まれるところですが、来年春の時点では難しいでしょうね。
Posted by: うえしょう | 2011.01.06 12:42 AM
うえしょう さん、おはようございます。
* 来年春の増発は100系の引退&レールスターの
それもありますので、山陽新幹線・九州新幹線は来年も大改正です。
* もっとも、N700が暫定的にレールスターを置き換え、
そのシナリオはありますね。多分個室は消えるでしょう。
* ただ、「さくら」の客層は、現在のレールスターの客に、
どうしても直通「さくら」は混みそうですね。
Posted by: たべちゃん | 2011.01.07 05:34 AM