「はやぶさ」「みずほ」に関する料金制度
3月5日に東北新幹線に「はやぶさ」が、12日には山陽・九州新幹線に「みずほ」が登場します。これらの列車は、東海道・山陽新幹線の「のぞみ」と同様、他の新幹線に比べて少々高い料金が適用になります。「はやぶさ」の東京-新青森間で500円、「みずほ」の新大阪-鹿児島中央間で300円です。今日はその「はやぶさ」「みずほ」に関する料金制度をみていきたいと思います。
「はやぶさ」については、運賃のみ有効(特急券などは別払い)の「グランクラス」を除いては、「フルムーン夫婦グリーンパス」、「ジャパン・レール・パス」でも追加料金なしで乗ることができます。「はやぶさ」にかかる速達料金(東京-新青森間で500円)も支払う必要がありません。「レール&レンタカーきっぷ」についても「グランクラス」以外は運賃・特急料金・グリーン料金も通常通り割引になります。運賃は20%、特急料金・グリーン料金は10%です。「グランクラス」は運賃のみ20%割引です。なお、「グランクラス」は当面「はやぶさ」のみにしか連結されないのですが、運行の都合によりほかの東北新幹線にも連結されることが想定されています。後述の「新幹線回数券」の規定から考えると、その場合も同様の扱いになると考えられます。
全車指定席の「はやぶさ」に乗り遅れた場合には、後続の「はやぶさ」「はやて」「こまち」の立席を利用することができます。逆に、「はやて」「こまち」に乗り遅れた場合には、「はやて」「こまち」にしか乗ることはできません。「はやぶさ」は不可です。
意外なのは「はやぶさ」では「新幹線回数券」で乗ることができないこと。「はやて」などとの差額を支払っても乗ることができません。「新幹線回数券」では運賃部分のみが有効で、特急料金は別払いです。乗車の際は御注意ください。
これに対して「みずほ」は、東海道・山陽新幹線の「のぞみ」と同じようになります。すなわち、「フルムーン夫婦グリーンパス」、「ジャパン・レール・パス」では自由席すら乗ることができません。運賃すら別払いしないといけないのです。とても残念な話ですね。「のぞみ」「みずほ」は超豪華列車でも何でもなく、単なる都市間特急なのに、お高くとまりすぎです。JR東海・JR西日本・JR九州の3社には早急の見直しが求められます。請求できるのは「ひかり」「さくら」などとの差額ぐらいです。
「レール&レンタカーきっぷ」についても、「のぞみ」と同様、割引になるのは運賃だけで、特急料金等の割引はありません。こちらも改善が求められますね。
(参考:JRおでかけネット http://tickets.jr-odekake.net/shohindb/view/consumer/tokutoku/detail.html?shnId=111000045、http://www.jr-odekake.net/railroad/ticket/guide/06.html、えきねっと http://www.jreast.co.jp/torenta/outline/、JR東日本ホームページ http://www.jreast.co.jp/tickets/info.aspx?GoodsCd=1070、Blue Worksホームページ http://blue-works.com/jpn/?cat=17)
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