「みずほ」「さくら」で焼酎、生ビールを販売
あとちょうど1か月で全線開業する九州新幹線。看板列車は山陽・九州新幹線を直通する「みずほ」「さくら」です。JR西日本は、その「みずほ」「さくら」の車内で、焼酎を販売します。新幹線では初めてのことです。
「みずほ」「さくら」の車内で販売される焼酎は、霧島市の錦灘酒造が九州新幹線全線開業に合わせてつくった、芋焼酎「さくらの風」(350ミリリットル、390円)です。通常の半分のサイズで、車内で飲みやすいようにコップも付けています。
また、「みずほ」「さくら」の車内では、夕方以降に生ビールも販売します(山陽新幹線区間のみ)。生ビールは普通に車内で売っていそうなイメージがありますが、実は食品衛生法に基づく飲食店営業の許可が必要なのです。食堂車があった時代には厨房に洗浄設備があったので、東海道新幹線などで販売した実績があります。しかし、今の新幹線には食堂車がなく、したがって洗浄設備もないので、飲食店営業の許可が取れず、生ビールを販売することができません。しかし、「みずほ」「さくら」に使われるN700系7000、8000番台の車内販売準備室には冷蔵や洗浄の設備があります。生ビールのサーバーが使用可能になり、晴れて生ビールを提供することができるようになったのです。そのほかにも、車内販売では、九州の自治体や観光協会と協力して、月替わりで地元の特産品や工芸品を販売するフェアを行う予定です。新大阪-鹿児島中央間は4時間前後かかるので、こういう付加価値をつけておかないといけないでしょう。
「みずほ」「さくら」で車内販売を担当するのが、約120人の「さくらクルー」。彼女たちは、山陽新幹線で働く約300人のクルーのうち、身だしなみや笑顔、お辞儀などサービスに関する約80項目の観点から選ばれた人たちです。彼女たちは開業後1か月の間の期間限定ですが、「みずほ」「さくら」専属のクルーとして、ピンクのスカーフをつけて車内販売を行います。
(追記)
「みずほ」「さくら」での生ビール販売についてですが、生ビールサーバーを載せたワゴンの軽量化に時間がかかったため、7月1日からの販売となります。
「みずほ605号」(新大阪17:59発)など夜間に走る8本の列車で、新大阪-博多間にて販売します。
(参考:MSN産経ニュース http://sankei.jp.msn.com/economy/news/110210/biz11021012150029-n1.htm、神戸新聞NEXT http://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/0003796219.shtml、YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110210-OYT1T00717.htm、産経関西 http://www.sankei-kansai.com/2011/06/27/20110627-054560.php)
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Comments
こんにちは。
>4時間前後かかるので、こういう付加価値を
以前のアーバンライナーでもありましたが、時間がかかることを逆手に取ったサービスで、好感が持てますね。
リニアを東名阪で早期に完成させてることによって、東海道新幹線に余力を与えるということが大前提が必要ですけど、地元にもこういう余裕のあるサービスが来ることを期待しています。
Posted by: ちゃいにーず | 2011.02.13 07:02 PM
ちゃいにーずさん、おはようございます。
* 以前のアーバンライナーでもありましたが、時間がかかることを
サービス自体はいいのですが、本音を言えば九州ではもう少し速く走ってもらいたいですね。時速260キロでは遅いです。
* リニアを東名阪で早期に完成させてることによって、東海道新幹線に
リニアの早期全線開業が望まれますね。
Posted by: たべちゃん | 2011.02.14 04:29 AM