名鉄6750系、今春に引退
10年ほど前まで名古屋本線といえども古くて味のある車両が平気で走っていた名鉄ですが、急速に車両の置き換えが進み、「パノラマカー」などが消え、良くも悪くも普通の鉄道会社になりました。名古屋中心部の栄町から尾張瀬戸に伸びる名鉄瀬戸線も、古い車両がたくさん走っていました。並行して走る路線がなく、渋滞する名古屋中心部のことを考えるとスピードを出さなくても車に勝てるので、名鉄にとってはおいしい路線でした。(JRとの競争が激しい)名古屋本線のように努力する必要もなく、勝手に乗客が集まりますから。
ただ、そういう瀬戸線にもステンレスの新車、4000系が投入され、従来から走っている車両を置き換えつつあります。当然、古い車両は廃車になります。(軌間が狭いために吊り掛け車しか使えないと言われている、近鉄の特殊狭軌線を除けば)大手私鉄で最後の吊り掛け車、6750系もその中に入ります。現在、4両編成2本が運行を続けていますが、今月下旬から1編成だけになり、今春に引退することになりました。
引退を目前にして、名鉄は2月19日(土)から記念切符を発売し、翌20日(日)には尾張旭駅から喜多山駅、尾張瀬戸駅で折り返し、尾張旭検車区までを往復する(帰りも尾張瀬戸駅、喜多山駅で折り返します)「さよなら運転」を行います。乗車には専用の「最後の吊り掛け6750系 さよなら運転」乗車券が必要です(この切符は「購入予約証」が必要で、その申込期限を過ぎているため、その「購入予約証」がない限り、「さよなら運転」に乗車することができません)。
(追記1)
残った1編成も、3月19日(土)に「さよなら運転」を行います。2月のときと同様、専用の乗車券を買い求める必要があります。
(追記2)
最後まで残った6750系は3月19日(土)に「さよなら運転」を行いましたが、その後もしばらくの間は定期列車として運転されていました。
(追記3)
名鉄は2013年度に4000系を4両編成4本新造し、瀬戸線の電車をすべて4000系に統一させます。
(参考:名鉄ホームページ http://www.meitetsu.co.jp/profile/news/2010/1207696_1138.html、http://www.meitetsu.co.jp/info/2010/1208348_1156.html、http://www.meitetsu.co.jp/profile/news/2012/__icsFiles/afieldfile/2013/03/28/release130329ceprogram.pdf、「鉄道ダイヤ情報」 交通新聞社 2011年5月号)
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Comments
たべちゃんさん、今晩は!
新婚時代に、守山区の瀬戸線大森・金城学院前(当時は、大森)から栄町迄利用してました。
あの頃の瀬戸線の車両は本線から転属した吊り掛け車ばかりで、冷房車が少なくて、夏は不満でした。
その中でも、この電車は新しくて、冷房車で、乗って嬉しかったです。
Posted by: パノラマハイパー | 2011.02.25 10:02 PM
パノラマハイパーさん、おはようございます。
* その中でも、この電車は新しくて、冷房車で、
6750系は足回りは古いですが、車体は結構新しかったですね。
Posted by: たべちゃん | 2011.02.26 08:02 AM