東大、神戸製鋼所、どんな路線にも対応できるホーム柵を開発
ホーム柵を地下鉄などの限定された路線だけでなく、ほかの路線にも普及させるためには、ホーム柵の改良が必要です。快速が3扉車、普通が4扉車を基本とするJR西日本は、以前にも書きましたように、3扉車にも4扉車にも対応できるホーム柵を開発しています。ところが、これを超えるホーム柵の開発を行っているところがあります。
それは東大生産技術研究所須田研究室、建築学専攻古賀氏、神戸製鋼所のチーム。三角形の断面のホーム柵が列車に合わせて動いてくれるのです。秒速4~8センチの速さで柵が動きます。これにより、1両当たりの長さの違い(20メートル車と18メートル車の併用)、編成両数の違い、3扉車と4扉車の併用、運転台の有無による扉の位置のずれなどにも対応できます。今までのホーム柵ではできない、柔軟な運転が維持できるのです。
この乗降位置可変型ホーム柵、2011年度に試作・実用機試験を行い、2012年度の商品化を目指しています。これが実用化すれば、いろいろな路線に使えるので、実用化を期待したいところです。
(参考:「乗降位置可変型ホーム柵の開発」 http://www.nozomi.iis.u-tokyo.ac.jp/iis2010/iis2010_homefence.pdf)
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