山手線で新型座席を試験的に導入
大都市圏を走る通勤電車によく使われている、ロングシート。ここに定員通り座らせるのは、鉄道会社にとって至難の業。これまで少し座席にくぼみをつけてひとりひとりの座るところをはっきりさせたり、ポールなどでロングシートを細かく区切ったりしていましたが、決定的な方法はありませんでした。そこでJR東日本は、6月から、山手線を走る電車のうち1編成1両に、慶応義塾大学の山崎教授との共同開発によってつくられた新しい座席を試験的に導入します。
新しい座席は、次のようになっています。従来のシートに比べて座面の中央部が低く、左右の端の部分が盛り上がっています。これにより座る部分がよりはっきりとします。座面は奥のほうが低くなっています。また、背もたれも従来より垂直になるようにし、これまた中央部がくぼむようになっています。これらの改良により、膝を広げて座ることが難しく、浅く腰かけることを防止します。足を投げ出して座ることもしにくくなります。正しい姿勢で座ることができるようになるのです。
新しい座席は、快適に座るというよりは、立席部分をより広く使うことができるようにするためのもの。乗客の詰め込みがしやすくなります。混雑が激しい首都圏ならではのものでしょう。
(参考:JR東日本ホームページ http://www.jreast.co.jp/press/2010/20110304.pdf、毎日jp http://mainichi.jp/norimai/train/trainflash/news/20110309k0000m040027000c.html?inb=yt)
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