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なにわ筋線は難波接続が有力

 大阪市内を南北に貫くなにわ筋線。南側は、JRはJR難波に接続しますが、南海は難波と汐見橋の2つが考えられています。もともとは汐見橋で考えられていましたが、2009年春に難波での接続案が出てきました。国交省も、2009年12月に、地下駅を設ければ南海難波での接続も可能との調査結果を示しています。

 24日、近畿運輸局において、なにわ筋線の検討会を開きました。なにわ筋線が2020年度に開通したとして需要予測と採算性を試算しました。その結果、難波接続の場合の乗降客数は平均15~21万人。これに対して汐見橋は14~18万人と考えられています。整備費も難波の場合は1900~3200億円ですが、汐見橋の場合は難波の場合よりも建設区間が長いため、700億円増えると考えられています。1年前と同じような結論です。

 当然ながら採算性も大きく異なります。難波の場合は最短で開業後24年で黒字化が可能になりますが、汐見橋の場合は黒字転換が不可能と考えられています。経済効果(便益)を整備費で割った数値は、途中駅に停車しない場合で難波が1.8倍、汐見橋が1.03倍です。優劣は明らかです。

 もっとも、なにわ筋線にかかわる関係者は一枚岩ではありません。南海はやる気ですが、JRは2019年度末の開業を目指す(当初の予定がさらに遅くなったようですが)東海道支線の地下化である程度は改善できる、と考えています。ほとんどお金をかけずに関空への所要時間が短縮でき、しかもJRが新大阪・大阪への需要を独占できるからでしょう。なにわ筋線をつくれば、当然費用負担は求められますし、南海にも需要が奪われますから。

 自治体も積極的に推進、というわけではありません。大阪市は、御堂筋線、四つ橋線からの乗客の流出を心配しています。大阪府は、大阪市中心部と関空とを結ぶリニアを推進しているため、リニアとなにわ筋線との比較をすることを求めています。
(参考:日本経済新聞ホームページ http://www.nikkei.com/news/local/article/g=96958A9C93819A96E0E6E2E09B8DE0E6E2E1E0E2E3E39E9693E2E2E2;p=F2F2F2F2F2F2F2F2F2F2F2F2F2F2;n=9694E3E4E3E0E0E2E2EBE0E0E4E5;o=F2F2F2F2F2F2F2F2F2F2F2F2F2F2、http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819A96E0E1E2E0938DE0E1E2E1E0E2E3E39E9693E2E2E2;at=ALL、MSN産経ニュース http://sankei.jp.msn.com/economy/news/110325/biz11032502120001-n1.htm)

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