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April 2011

6月1日に287系追加投入、381系置き換えへ

 北近畿地区の古い特急型車両(183系)を置き換えるために製造された、287系。もともと46両製造する予定でしたが、3月12日のダイヤ改正時点では25両しかできなかったため、一部の「こうのとり」は381系で運転されています。国鉄色です。

 当初、381系は6月までの運行とされていましたが、追加の287系が6月1日に投入されます。これにより、381系が使われていた「こうのとり」4往復が、287系に代わります(ダイヤの変更はない模様です)。381系の出番はなくなり、かろうじて過半数の「こうのとり」が、新型車両になるのです。

(追記)
 5月で定期運用を終えたはずの381系「こうのとり」ですが、6月に入ってからも一部の列車は381系での代走がありました。
(参考:JR西日本ホームページ http://www.westjr.co.jp/news/newslist/article/1175295_799.html、http://www.westjr.co.jp/ICSFiles/afieldfile/2011/04/28/20110428_287.pdf、railf.jp http://railf.jp/news/2011/06/11/175600.html)

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いすみ鉄道キハ52、4月29日から急行として運行開始

 昨年8月までJR西日本大糸線で運行していたキハ52。そのうちの1両を千葉県の第三セクター、いすみ鉄道が購入したことはすでに紹介しました通りです。

 いすみ鉄道は、このキハ52の塗装をクリーム色と朱色の国鉄標準色に変え、4月29日から休日の観光列車として大多喜-大原間を1日2往復します(ゴールデンウィーク中は、5月6日を除き、4月29日から5月8日まで毎日運転)。所要時間は片道40分で、上総東と国吉にのみ停車します(ただし、原則として下車のみで、乗車はできません)。国吉には10分間停車します。ヘッドマークは日替わりで取り付けられ、社長の鳥塚氏もしばらくの間乗務し、観光案内を行います。

 この観光列車は急行扱いのため、乗車するためには急行券300円が必要です(定員制です。1列車につき60枚の急行券を発売します)。そのほかに指定席(指定席料金は300円)が16名分あります。急行券、指定席券は始発駅で当日の発車1時間前から発売されます。急行券、指定席券のほかに弁当も付いた商品もあります。乗車券込みで2500円です。こちらは乗車日の10日前から電話で予約することができます。
(参考:鉄道コム http://www.tetsudo.com/news/663/%E3%81%84%E3%81%99%E3%81%BF%E9%89%84%E9%81%93%E3%82%AD%E3%83%8F52%E3%80%8129%E6%97%A5%E9%81%8B%E8%BB%A2%E9%96%8B%E5%A7%8B/、いすみ鉄道ホームページ http://www.isumirail.co.jp/)

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東北新幹線、29日に全線復旧

 今日からは一ノ関-盛岡間、週明けの25日からは福島-仙台間が復旧する東北新幹線。そして、ついに、ゴールデンウィーク初日の29日からは仙台-一ノ関間が復旧し(以前の記事より1日早くなります)、東北新幹線が全線で復旧することになります。

 運転される本数は上下線合わせて東京-仙台間が108本、東京-盛岡間が57本、東京-新青森間が29本。震災前の86%の水準です。3月5日にデビューした「はやぶさ」も、東京-新青森間、東京-仙台間でそれぞれ1往復します。

 しかし、当分の間は那須塩原-盛岡間で時速160~210キロの徐行運転を行います。東京駅からの所要時間(最速)は仙台までで以前より30分遅い2時間6本、盛岡までで56分遅い3時間16分、新青森までで55分遅い4時間5分です。500円の追加料金がかかる「はやぶさ」も、徐行運転を行うためか、当分の間は追加料金を徴収しないようです。

 「はやぶさ」が運転されるということは、豪華車両「グランクラス」も連結されるということになります。「はやぶさ」の「グランクラス」料金のうち、5000円を被災地に義援金として寄付するようです。
(参考:JR東日本ホームページ http://www.jreast.co.jp/railway/pdf/shinkansen_timetable.pdf、毎日jp http://mainichi.jp/select/weathernews/20110311/news/20110423k0000m040070000c.html、時事ドットコム http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&rel=j7&k=2011042200532&j4、日刊工業新聞ホームページ http://www.nikkan.co.jp/news2/nkx1120110423qtya.html)

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阪神、誤審にて逆転負け

 昨日の阪神-巨人戦。7回裏に1点勝ち越し、なおチャンスが続く中、ブラゼル選手の打席。ブラゼル選手はセカンド後方に高いフライを打ち上げます。二塁手は何とかそのボールを受け、審判はアウトの判定を下しました。

 しかし、ビデオを見ると、事実は違っていたのです。二塁手はボールをこぼしていたのです。三塁にランナーがいましたので、本当なら追加点が入り、阪神の攻撃は続きます。真弓監督も珍しく抗議しましたが、判定が訂正されることはありませんでした。その後、8回表にも微妙な判定があり、3点取られて逆転負けしてしまいました。誤審は誤審でも、試合の流れを変える大誤審になってしまいました。

 人間である審判が判断する以上、誤審はつきものですが、ビデオを見れば解決します。後味の悪い試合でしたね。

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4月25日に仙台まで東北新幹線復旧

 20日現在、東京-福島、盛岡-新青森間のみが復旧している東北新幹線。残る区間については、一時は運行を再開したものの、7日の余震によって再び運休した一ノ関-盛岡間が23日に、福島-仙台間が25日に、そして残る仙台-一ノ関間が30日ごろに復旧します。以前に書いた記事より若干早く復旧することになりそうです。25日からは、東京-仙台間を「はやて」「(Max)やまびこ」が合わせて44往復します。

 在来線についても、明日21日に仙台-一ノ関間が復旧します(ただし、23・24日の午後、小牛田-瀬峰間で線路整備のため運休します)。つまり、明日になると思いっきり時間がかかりますが、東京-新青森間(仙台経由)が鉄路で結ばれることになります。仙台まで新幹線が到達する25日からは、(新幹線が運休している)仙台-一ノ関間に小牛田のみに停まる臨時快速6往復を運行します。前日まで福島-仙台間で「新幹線リレー号」などとして走っていた583系などの車両が使われるのでしょう。

 25日からの東京-新青森間の所要時間は最速5時間37分。復旧した東京-仙台間も最速で2時間7分かかります。那須塩原以北で徐行運転するため、震災前のスピードは出せないのです。震災前は「はやぶさ」が東京-新青森間を3時間10分、東京-仙台間を1時間35分で走っていましたから。

 でも、全線復旧までもう少しです。
(参考:朝日新聞4月19日朝刊 中部14版、4月20日朝刊 中部14版、JR東日本ホームページ http://www.jreast.co.jp/railway/pdf/shinkansen_timetable.pdf、http://www.jr-tabi.com/eq.html)

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阪神三宮発近鉄天理行き臨時直通列車運転

 2009年に阪神なんば線が開業してから近鉄と阪神の直通運転が始まりましたが、近鉄奈良-阪神三宮間に限られてきました。しかし、明日18日、片道1本だけですが、それを破る列車が運転されます。

 それは、天理教教祖誕生祭に合わせて運転される、阪神三宮発近鉄天理行き。阪神では快速急行、近鉄では急行として運転され、阪神三宮を8:53に出て、近鉄天理に10:42に到着します。この6両編成の臨時直通列車は貸切列車ではありませんので、一般の人も乗ることができます。列車の前後には専用のヘッドマークがつきます。

 これを機会に、近鉄奈良-阪神三宮間に止まらず、ほかの区間にも直通をしていきたいですね。

(追記)
 2012年3月以降(当面は2013年2月まで)、平日に行われる月次祭(26日)と教祖誕生祭(4月18日)に、阪神三宮発近鉄天理行きの臨時直通列車(阪神三宮8:53発近鉄天理10:35着)が運転されます。2011年4月のときと同じく阪神では快速急行、近鉄では急行として運転されます。6両編成で、列車の前後には専用のヘッドマークがつきます。
(参考:阪神ホームページ http://www.hanshin.co.jp/company/press/pdf/20110414.pdf、天理教輸送部ホームページ http://www.tenrikyo.or.jp/jpn/wp-content/uploads/2012/03/2012.hanshintyokutsuu.pdf)

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「フェニックス」も対抗して値下げ

 これまで福岡と宮崎を結ぶ高速バス「フェニックス」は、西鉄・JR九州バスなどが共同で運行していました。しかし、JR九州バスは4月13日から博多バスターミナル-宮崎駅間に高速バス「たいよう」を運行することにし、「フェニックス」の運行から撤退することになりました。「たいよう」は、発車直前でも窓口で買えば適用される、片道2500円(4列シートの場合)の「前売きっぷ」を武器に、殴り込みをかけてきました。

 「フェニックス」も負けてはいません。4月13日から対抗して値下げを行います。「たいよう」と違って席数限定ですが、福岡市内-宮崎市内が片道2500円の「席割」を始めます。(「たいよう」にはない)夜行便以外のすべての便(48便)に設定があり、1日当たりの「席割」提供席は560席になります。

 正規の運賃も下がります。福岡市内-宮崎市内が「たいよう」と同じ片道4500円になります。往復・ペア乗車券(ペア乗車券は2名で同一区間を利用する場合に利用できるものです)や4枚綴り回数券も値下げされます。ただし、これらの値下げは夜行便には適用されません。

 また、福岡市内の運行ルートも見直し、これまでは西鉄天神バスセンターに寄ってから博多バスターミナルに向かっていたのですが、先に博多バスターミナルに寄ってから西鉄天神バスセンターに向かうようになりました。「たいよう」との所要時間の差を小さくする狙いがあります。先に博多バスターミナルに寄るため時間がかかる天神については、博多バスターミナルの手前の呉服町に停車することによって対応しています。呉服町から西鉄の路線バスに乗り継ぐことができるのです。「フェニックス」の車内で乗務員に申し出れば、100円で天神への路線バスに乗ることができる専用の切符を買うことができるのです。
(参考:宮崎交通ホームページ http://www.miyakoh.co.jp/bus/express/phoenix.html)

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金本選手の連続試合出場記録、途切れる

 今夜、ナゴヤドームで行われた中日-阪神戦。8回表のことでした。スタメンを外れていた金本選手は二死一塁の場面で、代打に起用されます。しかし、ランナーが盗塁に失敗してしまい、金本選手は打席を完了させないまま、8回表の攻撃が終わってしまいます。金本選手は守備にもつかなかったので、この時点で連続試合出場記録は歴代2位の1766試合で止まってしまいました(ただし、完了しなかったとはいえ、打席には立ったので、試合には出場したものとみなされます)。

 金本選手は昨年の今ごろ、連続フルイニング出場記録が止まってからも、スタメンで出ないときは代打での出場を続け、連続試合出場記録は続いていました。連続試合出場記録を続けるには、スタメンで出なくても、代打で打席を完了させるか(ヒットなどで出塁するかアウトになれば、打席が完了したことになります)、1イニング(回の始めから終りまで)以上の守備につくことが必要です。今日の場合でも、守備に目をつぶって、8回裏の守備につけば連続試合出場記録を伸ばすことができたのですが、あえてそうしなかったのか、単にルールを知らなかったのか、その選択を採りませんでした。

 ただ、連続試合出場記録が途切れたことにより、今後の起用にはさらに柔軟性を持たせることができます。調子が悪くてスタメンを外れた場合でも、無理に代打で起用する必要がなくなります。試合の流れを切ってまで代打で使う必要がないのです。

 とは言っても、金本選手は超一流の実績を誇る大ベテラン。連続試合出場記録が途切れても、まだまだ必要とする場面はあるでしょう。始まったばかりのペナントレース。大事な場面でベテランならではの力を発揮してもらいたいです。
(参考:時事ドットコム http://www.jiji.com/jc/c?g=spo&k=2011041500866、朝日新聞4月16日朝刊 中部14版)

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「子ども手当」、9月末で廃止へ

 2009年の総選挙で民主党がマニフェストとして掲げ、2010年度から支給が開始された「子ども手当」。中学生まで1人当たり月13000円が支給されます。

 しかし、東日本大震災の復興に多額の費用が必要となるため、9月末で廃止になるようです。10月からは、自民党時代の「児童手当」(所得制限あり)が復活します。3歳未満が1人当たり月10000円、3歳以上小学生以下が1人当たり月5000円です(第3子以降は月10000円)。今年から「子ども手当」の対象となる中学生以下の扶養控除が廃止されたため(住民税は来年から)、子供を持つ家庭だけが東日本大震災の財源を負担することになります(そのほか、高速道路関連はこちらを参照)。本当なら増え続ける社会保障全体にメスを入れないといけなかったのですが、選挙を恐れて、高齢者の年金の削減は言いだせなかったのでしょう。受益の多い高齢者ではなく、将来世代にだけ負担が出るのです。

 確かに「子ども手当」には様々な問題があります。しかし、少子化が進む現在、子供を持つ家庭を経済的に優遇することは望ましい方向性であり、「ベーシックインカム」に通じるところがある「子ども手当」の考え自体は誤ってはいません。昔なら、結婚して子供を産むことを社会的に強制できたかもしれませんが、さすがにそれを強制することはできません。経済的なインセンティブをつけるしか対策はないのです。財源は、本来なら所得税を薄く広く増税することによってカバーすべきところだったのです。独身の人、高齢者、高所得者に負担してもらうことにより、財源を確保すべきだったのです。

 せめて、「児童手当」の支給額を増やすことにより、子育て世代への負担を軽減する必要があるでしょうね。
(参考:YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110412-OYT1T01200.htm、厚労省ホームページ http://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/jidou-teate.html)

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東京-仙台間、鉄路で再び結ばれる

 7日の余震で、東北新幹線など東北の鉄道の復旧の予定は当初より少々遅れることになりました。仙台-一ノ関間が4月末か5月初めに復旧し、全線が使えるようになります。

 今日からは、東北新幹線那須塩原-福島間が復旧します。これにより、すでに福島以北が復旧している山形新幹線とつながり、東京-新庄間の直通運転が復活するとともに、福島-仙台間は在来線を使うことにより、東京と仙台が鉄路で結ばれることになります。

 東北・山形新幹線は、普通車指定席があり、東北新幹線内では小山・那須塩原・新白河を通過する「つばさ」(福島で「やまびこ」との併結は行いません)と、グリーン車以外はすべて自由席、各駅停車の「(Max)やまびこ」「(Max)なすの」が運転されます。そして、在来線の福島-仙台間には、白石のみに停まる「新幹線リレー号」や臨時快速が併せて11往復運転されます。「新幹線リレー号」や臨時快速は全車自由席です。新幹線との接続が比較的良好なのが「新幹線リレー号」、そうでないのが臨時快速となっているようです。

 当然のことながら、震災前のスピードは望めません。東京-仙台間で最速3時間2分です。1時間35分の「はやぶさ」に比べると倍かかります。福島以北は在来線ですし、東北新幹線のスピードも遅くなっているようです。通常、「つばさ」は東京-福島間を1時間38分で結びますが(E2系を使う「やまびこ」は1時間31分)、今日からの復旧ダイヤでは1時間49分かかります。

 それでも、大量輸送ができる鉄道の復旧は心強いです。これまで、バスや航空機が活躍してきましたが、輸送力が断然違います。残る区間も早期の復旧を望みます。
(参考:JR東日本ホームページ http://www.jreast.co.jp/、http://www.jreast.co.jp/railway/pdf/shinkansen_timetable.pdf)

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近鉄南大阪線などでも部品不足で運休へ

 先日、JR西日本での電車の運休の記事を書きましたが、電車を運転するのに必要な直流電動機ブラシが足らないのは、JR西日本だけではありません。比較的古い車両を使っている鉄道会社なら、当てはまる話です。

 近鉄もそのひとつ。前の記事でも最後のほうで触れましたが、日立化成工業製のブラシを使う車両が約650両あります。全体(特急型も含めて1952両)のほぼ3分の1に当たる数字です。皆さんも御存じのように、近鉄は軌間1435ミリの標準軌(大阪線、奈良線など)のほかに、軌間1067ミリと762ミリの狭軌があります。1067ミリは南大阪線、吉野線など、762ミリは内部線と八王子線で使われています。このうち、1696両ある標準軌用については、ブラシを使わない新型車両を中心に運用し、ブラシを使う車両は平日のラッシュ時のみに使うことで、運転本数を確保することができます。すでに、「アーバンライナー」については、3月28日から本来なら8両で運転されている車両も、6両で運転しています。

 問題は、1067ミリと762ミリの狭軌。ここについては、問題が少ない標準軌用の車両を転用することができません。今のところはブラシの在庫が1、2か月ほどありますが、それが切れてしまい、ほかのところなどから調達できなければ、6月にも狭軌区間での運転本数を減らすことを検討しています。具体的にどの電車を運休させるかはまだ決まっていませんが、乗客の少ない日中や、休日の早朝、深夜の時間帯で運休させるようです。

(追記)
 近鉄においても当面の部品の確保ができたようで、本来の8両から6両に縮小していた「アーバンライナー」についても、4月15日から本来の8両での運転を再開します。南大阪線、吉野線で運転を取りやめていた臨時快速急行も運転を実施します。
(参考:産経関西 http://www.sankei-kansai.com/2011/04/02/20110402-051387.php、近鉄ホームページ http://www.kintetsu.jp/news/wfiles/110329sharyohensei.pdf、http://www.kintetsu.jp/news/wfiles/110412tuujouuntennsaikai.pdf)

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高島屋、百貨店売上名古屋地区トップに

 名古屋で百貨店と言えば、松坂屋、三越、名鉄、丸栄、そして高島屋。高島屋を除いて、全てマ行で始まります。これら5社6店(名古屋三越のみ2店あり)の毎月の売上高は、経済統計として新聞にも掲載されます。

 これまで名古屋で一番売上高トップだったのは、松坂屋名古屋店。松坂屋は全国的にはともかく、名古屋では古く(創業は江戸時代初期)からあるため、一番人気がありました。しかし、先月(3月)トップだったのは、JR名古屋高島屋。JR名古屋高島屋は、2000年にオープンしたばかりの新しい百貨店なのですが、ついにトップの座に就きました。先月の売上高は約90.4億円で、松坂屋名古屋店を約1億円上回りました。先月はどこも東日本大震災の影響でしょうか、前年同月に比べて売上高が減少しましたが、JR名古屋高島屋の減少度合は他店より小さく、松坂屋名古屋店の売上高を単月ベースで初めて上回ることになったのです。

 ちなみに、松坂屋名古屋店によれば、他店にトップの座を奪われたのは、1980年9月のオリエンタル中村百貨店(名古屋三越の前身)以来のこと。30年ぶりの珍しいことのようです。もっとも、1980年のときは、オリエンタル中村百貨店が名古屋三越に改称する直前なので、セールがあった影響があります。
(参考:朝日新聞4月2日朝刊 中部14版、中日新聞ホームページ http://www.chunichi.co.jp/article/depart/news/CK2011040202000172.html)

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スカイマーク羽田-中部便、たった4か月で廃止

 今年2月に運航を開始したばかりのスカイマーク、羽田-中部便、茨城-中部便。たった4か月で運休になってしまいます。

 その理由は、搭乗率の低迷。2月の搭乗率は、茨城-中部便が44%、羽田-中部便に至ってはたったの7%でした。当初から羽田-中部便は機材繰りのためのものと思っていましたが、我慢の限界を超えてしまったようです。

 代わりに6月1日から、(当初から計画があった)中部-那覇便を1日2往復設定します。中部への送り込みは、新千歳か那覇経由で行うのでしょう。また、新千歳-茨城便はかなり好調で、2月の搭乗率は何と86%。そこで、6月1日からは、新千歳-茨城便は1日2往復に増えます。
(参考:朝日新聞4月1日朝刊 中部14版、毎日jp http://mainichi.jp/area/ibaraki/news/20110401ddlk08020166000c.html)

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東海道新幹線、クレジットカードで買えば紛失しても払い戻し可能

 これまで、切符を失くした場合は、同じ切符を改めて購入し、1年以内に紛失した切符を発見して駅にもっていった場合に限り、手数料を引いて払い戻しを受けることができました。

 しかし、JR東海はこの4月1日から、東海道新幹線各駅相互間のグリーン車・指定席をクレジットカードで購入し(クレジットカード利用票を用意する必要があります)、かつ、東海道新幹線利用中(駅改札内を含む)にその東海道新幹線の切符を紛失した場合に限り、払い戻しの条件を緩和することにしました。

 クレジットカードで東海道新幹線の切符を買ってそれを紛失させた場合、いったんは従来通り同じ切符を改めて購入する必要があります。しかし、同じ切符を見つけることができなくても、JR東海が調査した結果、クレジットカードでの購入、使用が確認できた場合は、口座振り込みのかたちで手数料を引いて払い戻しをするのです。ただし、定期券・回数券・特別企画乗車券・旅行商品に含まれる切符については、今回の取り扱いの対象外となっています。

 これは確かに利用者にとっては便利な取り扱いです。新幹線の切符は東京-新大阪間で14050円(「のぞみ」指定席、通常期)しますから、ありがたい話です。しかし、これは一種の金券ショップ対策でしょう。「JR東海エクスプレス・カード」の会費を楽に回収できるようなヘビーユーザーならともかく、そうでない限りは、私もそうなのですが、金券ショップで割安の回数券を買う人は多いでしょう。金券ショップでの回数券と、「JR東海エクスプレス・カード」では、割引価格は大体同じですから。今回の取り扱いは「JR東海エクスプレス・カード」以外の普通のクレジットカードでも適用されるようですが、そういうライトユーザー層にも狙いをかけているとも考えられます。

(追記)
 11月1日からは、JR西日本の山陽新幹線でも、同様の扱いを行うことになりました。
 (参考:JR東海ホームページ http://jr-central.co.jp/news/release/nws000729.html、http://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000010807.pdf、JR西日本ホームページ http://www.westjr.co.jp/press/article/2011/10/page_961.html)

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