近鉄も「ICOCA」導入へ
近鉄とJR西日本は、2012年秋を目標に、近鉄においても「ICOCA」及び「ICOCA定期券」の発売と、近鉄-JR西日本間のIC連絡定期券の発売を行うことになりました。関西大手私鉄では京阪に続いて2社目ということになります。
関西の私鉄は「PiTaPa」によるICカードシステムを確立していますが、「PiTaPa」はポストペイ(後払い)方式なので、新たにクレジットカードをつくらなければなりません。クレジットカードをつくるということは、審査が必要なので、欲しくてもすぐには手に入れることができません。審査が通らない可能性もあります。普及に向けての大きな障害です。
自動改札機の維持コストなどの低減を図ることができるICカードを普及させるためには、定期券をICカード化するということも重要です。毎日ICカードに触れることで、便利さを実感してもらうのです。この定期券についても「PiTaPa」方式だと、クレジットカードをつくらないといけません。そもそも、近鉄にはこれまでICカード定期はありませんでした(ただし、利用額に応じた割引サービスはあり)。磁気の定期券なら、JRとの連絡定期券も1枚でつくることができるのに、便利さを実感できる機会がありません。
そういう意味では、ベーシックカードとしての「ICOCA」及び「ICOCA定期券」(JR西日本との連絡定期券を含む)の発売は遅きに失したかもしれませんが、ICカードの普及という観点からは望ましいことであります。
JRへの対抗意識がある阪急や阪神はともかく、南海もベーシックカードとしての「ICOCA」システムを採用したほうがよいですね。
(参考:近鉄ホームページ http://www.kintetsu.jp/news/files/110506icoca.pdf、http://www.kintetsu.jp/cs/faq/kotae_a.html)
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