12000系「サザン」は9月1日運転開始
以前に記事にした南海「サザン」用新型車両、12000系の話です。その12000系の運転開始日が、9月1日と決まりました。12000系の特徴は、これまでの特急よりひとクラス上の設備・利用価値を提供できること。「サザン・プレミアム」の愛称が与えられます。
さて、何が違うのでしょうか? 12000系の導入に当たって南海は、160人の女性従業員を対象に、「特急に設置してほしい設備」についてのアンケートを行いました。その結果、授乳スペースや子供がぐずったときに対応できる場所の確保や、車外や隣席からのプライバシー保護を求める声が出たので、それを反映させています。すなわち、4号車には着替えや授乳などに利用できる多目的室を設置しました。座席もヘッドレストが頭部を包み込むような形状の座席を採用し、リクライニングしても後方からの視線が気にならないようにします。各車両乗降口付近には防犯カメラを設置します。多目的室についていえば、難波から和歌山市まで、長くても1時間しか乗らない列車とは思えない設備ですね。「サザン」にはロングシートとはいえ、500円の座席指定料金のいらない自由席があります。設備を充実させることで、通勤だけでなくレジャーや買い物でも500円の価値を見出してもらうのが狙いでしょう。
これまで南海の特急は、全面禁煙の「ラピート」を除き、4両に1両の割合で喫煙車がありました。しかし、この12000系「サザン」には当初から喫煙車がありません。全面禁煙となるのです。ほかの特急についても、9月1日からは喫煙車が消え、全面禁煙になります。乗車時間が少々長い「こうや」でも1時間半はかからないので、全面禁煙でもそう厳しくはないでしょう。
(参考:南海ホームページ http://www.nankai.co.jp/company/news/pdf/110530_2.pdf、http://www.nankai.co.jp/company/news/pdf/110530_1.pdf)
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