我欲にまみれた「石原オリンピック」はいらない
2016年のオリンピックに、見事に惨敗した東京。性懲りもなく、次の2020年のに立候補するようです。
今回の大義名分は、大震災からの復興。確かに東京に被害が全くなかったわけではないでしょうが、それをテーマにするなら、東北でないと意味がないでしょう。都市規模からすれば、仙台が唯一の候補地になるでしょうか? 大震災を大義名分にするため、東京はサッカーなど一部の競技を被災地で行うようです。
2016年は南米初のオリンピックとなるリオデジャネイロが勝ちましたが、2020年はアフリカ初となる可能性のあった南アフリカが招致を断念しました。有力なライバルはローマぐらいです。そのため、2016年よりは東京が選ばれる可能性は高いです。ちなみに、2020年のオリンピックを招致する動きのあった広島は、断念しています。
前回の反省を踏まえ、東京は前回問題となった国際交渉力の強化に取り組んでいます。もっとも、何もなしで交渉できるわけがありません。見返りが必要です。東京オリンピックを支持してもらうには、カネをばら撒かないといけません。わいろはともかく、発展途上国の支援という名目でお金をばら撒くのです。スポーツのイメージからはほど遠い話です。
しかも、最大の課題はクリアされていません。国内での支持率の低さ。これが2020年にもネックになる可能性はあります。せっかくオリンピックを開くのだから、国民が支持してくれるところで開くのは当然のことでしょう。
まさに「我欲の祭典」というところでしょうか? 我欲にまみれた「石原オリンピック」はいりません。
(参考:朝日新聞6月18日朝刊 中部14版)
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Comments
我欲とか執念とかはもうどうでもいい、ただ「いい加減しつこい」
それにしても勝率の高そうな時にだけ立候補する、もしくは敗色濃厚になったら一旦引き上げるという選択肢はなかったものでしょうか。
Posted by: 日置りん | 2011.06.19 07:05 AM
日置りん さん、おはようございます。
* ただ「いい加減しつこい」
あっさりと知事の座も譲ればいいですけどね。死ぬまで離さない勢いです。
Posted by: たべちゃん | 2011.06.25 07:43 AM
1964年の東京五輪は、国民全体が歓迎ムード一色でした。「夢の超特急」東海道新幹線も開業と、敗戦国の汚名を返上し、一流国家になるんだという熱気が有りました。
2020年は、国民的な盛り上がりが感じられない。
Posted by: パノラマハイパー | 2011.06.26 02:15 PM
パノラマハイパーさん、おはようございます。
* 2020年は、国民的な盛り上がりが感じられない。
金では何ともならない、最大の欠点ですね。
Posted by: たべちゃん | 2011.07.03 10:11 AM