リニア中央新幹線、中間駅候補地発表
鉄道ができても駅がなければ意味はありません。リニアも例外ではなく、沿線自治体などは大きな関心を持って見ています。
そんな中、JR東海は7日、2027年に開業を目指すリニア中央新幹線東京-名古屋間のルートと中間駅の候補地(ただし、長野県部分は除く)を発表しました。
両端の東京と名古屋は、それぞれ品川駅、名古屋駅です。それ以外の区間は、ルートが3キロの幅、駅は直径5キロの円で描かれています。肝心の駅は、神奈川県内が相模原市、山梨県内が中央市などの甲府盆地南部、岐阜県が中津川市西部にできるようです。品川、名古屋と、相模原にできる駅については地下に設けられます。相模原市西部に車両基地、中津川市内に車両基地と整備工場を設けます。
長野県については、先日の記事にも書きましたが、飯田市より少し北の高森町が有力視されています。しかし、まだ地元自治体と調整中のため、今回はルートを含めて発表することができず、7月までに発表するとみられています。ちなみに、いずれの中間駅も2面4線の島式ホーム(「こだま」停車駅のような対面式ではないようです)と上下亘り線を備え、長さ1キロ、幅50メートルのほぼ平らな土地を確保でき、高速道路のインターチェンジや既存の駅に近く、駅前にバスやタクシーの乗り場や駐車場が確保できることが求められます。
ルートや駅の正確な位置については、2年以上かかるアセスの結果や沿線自治体の意見を踏まえて最終決定されます。
(追記)
岐阜県内のリニア駅については、恵那市中心部、東海環状道との交点、JR太多線との交点も検討されましたが、高さ40~50メートルの高い高架橋が連続していたり、平坦地が少なかったりなどの条件から困難と判断し、選ばれませんでした。
(参考:JR東海ホームページ http://company.jr-central.co.jp/company/others/_pdf/summary.pdf、http://company.jr-central.co.jp/company/others/_pdf/04.pdf、asahi.com http://www.asahi.com/business/update/0607/NGY201106070014.html、中日新聞ホームページ http://www.chunichi.co.jp/s/article/2011060790211540.html、毎日jp http://mainichi.jp/area/gifu/news/20110610ddlk21020022000c.html)
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