中国高速鉄道事故、事故翌日に車両を埋める
23日夜、浙江省温州市で起きた中国高速鉄道追突事故。39人が亡くなったといわれています(実際には、死者の数はもっと多いという話もあるようですが)。事故翌々日の25日に運転再開したのは想定できなくもないですが、それよりもっと信じられない事態が起こりました。何と事故を起こした車両の一部が、すでに現場近くの地中に埋められていたのです。
車両を埋めたのは24日。事故は前日のことなので、事故車両にまだ人がいるかもしれません(事実、車両の撤去中に女児が救出されました)。生存者はともかく、遺体ぐらいは残っているはずです。遺留品も当然あります。中国鉄道省は、現場は激しい雷雨でぬかるみになっていて、救援隊などを入れるために運転席など車両の先頭部分を地中に埋めたとしています。しかし、現場作業のためならほかから土や鉄板などを持ってきて対応するはずです。運転席には列車の運行データを記録しているといわれるブラックボックスがあります。事故の原因を追究し、再発防止に努めるためには貴重な資料です。地中に埋めたりすることにより車両もさらに壊れたことでしょう。真相解明が難しくなります。
さすがに言論統制に厳しいはずの中国国内からさえも激しい批判の声が出てきたため、26日、地中に埋められた車両の残骸を掘り起こすとともに、地上に残っていた車両を搬出することになりました。あまりにもお粗末な結末です。
(参考:MSN産経ニュース http://sankei.jp.msn.com/world/news/110725/chn11072510520005-n1.htm、http://sankei.jp.msn.com/world/news/110725/chn11072512520007-n1.htm、http://sankei.jp.msn.com/world/news/110726/chn11072613180013-n1.htm)
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