« JR美祢線、9月末に復旧の予定 | Main | 三陸鉄道復旧は三段階で »

御堂筋の側道を廃止して歩道・自転車道に

 大阪のメインストリート、御堂筋。その御堂筋の将来像を官民共同で考える「御堂筋空間利用検討会」が4日開かれました。その会議の中で、国交省は6車線ある車道のうち、左右の1車線ずつある側道を廃止した場合の自動車交通への影響についてシミュレーションを発表しました。

 淀屋橋-難波間で側道を廃止した場合、梅田-難波間を車で行くと、現在の13分から最大44分に大幅に伸びます。3倍以上です。ところが、すべての側道を廃止するのではなく、部分的に左右折レーンというかたちで残せば、14分程度とそれほど変わりません。住民や経済団体の主張するように、側道を歩道や自転車道にするという活性化策も採ることができるのです。

 なぜ御堂筋で側道を廃止しようとするのでしょうか? それは、御堂筋の車の通行量が減ったのに対して、自転車の通行量が増えているからです。車の通行量は40年前より4割減って3.6万台になったのに対して、自転車は7倍にも増えています。歩行者との接触事故が増え、放置自転車も増えています。そこで、国交省や大阪市、周辺住民らによる検討会が2009年に始まったのです。

(追記)
 大阪府、大阪市、経済界で都市計画を描く「グランドデザイン・大阪推進会議」の初会合が2012年9月大阪府庁であり、御堂筋の側道の一部について2013年度に歩道にする方針を決めました。
(参考:asahi.com http://www.asahi.com/national/update/0705/OSK201107040179.html、毎日jp http://mainichi.jp/area/osaka/news/20120923ddlk27010160000c.html)

| |

« JR美祢線、9月末に復旧の予定 | Main | 三陸鉄道復旧は三段階で »

旅行・地域」カテゴリの記事

近畿」カテゴリの記事

Comments

そんなニュースがあったのですね。
いや、はじめて知りました。
グリーンベルトから歩道側の、市バスが通行する(そして路上駐車も)あの部分を廃するわけですね。

もともとあの部分は「緩速車線」と言って、その名の通り速度の遅い車両用、つまり軽車両、すなわち自転車もここを走るべきものでした。
ですので自転車対策であれば、廃止せずともそのままで、自動車の進入を禁止する方法でも可能かと思います。

Posted by: kisomitake | 2011.07.15 08:42 AM

 kisomitakeさん、こんばんは。

* ですので自転車対策であれば、廃止せずともそのままで、

 単純に自動車の乗り入れを禁止したら、左右折のために使うことができなくなります。本文にも書いたように、渋滞は深刻になります。

 なかなかうまくは行かないですね。

Posted by: たべちゃん | 2011.07.17 11:35 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 御堂筋の側道を廃止して歩道・自転車道に:

« JR美祢線、9月末に復旧の予定 | Main | 三陸鉄道復旧は三段階で »