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九州新幹線とそのライバルたち(5)

 JR九州の発足以来、新幹線や観光列車などのデザインを手掛けてきた水戸岡鋭治氏。その水戸岡氏のデザインの世界を見ることができるのが、24日までJR博多シティ9階のJR九州ホールで開催している、「水戸岡鋭治の大鉄道時代展」。入場料は1000円だが、朝に「みどりの窓口」で引換券を買ったので、800円で済む。

 会場に入ると、そこには水戸岡氏が手掛けた作品がいっぱい。JR九州に限らず、様々なものが置いてある。最近では「指宿のたまて箱」「あそぼーい!」を手掛けた水戸岡氏の次の仕事は、豪華客車列車。どのようなものになるのだろうか?

 ふと入口のほうを見ると、サインをしている人がいる。サインを待つ人の列ができている。何とサインをしている人は、水戸岡氏御本人なのだ。もっとも、水戸岡氏の本を買わなかったので、サインをお願いすることはしなかったが。

 少し前後するが、「水戸岡鋭治の大鉄道時代展」を見る前に、JR博多シティの屋上に登った。屋上には、「鉄道神社」があり、九州各地の物産を売っている参道もある。日中は子供用のミニ列車もある。

 新幹線が開業すると、在来線の特急は原則として廃止される。九州新幹線も例外ではなく、朝晩の3.5往復しか特急は走らない。

 博多を19:36に出る、「有明3号」に乗る。4両編成の783系を2本つなぎ、8両編成としている。1号車と5号車の前半分がグリーン車、1号車の後半分は指定席、残りは全て自由席だ。しかし、座席はガラガラ。混んでいたら弁当を食べるのも少し遠慮しないといけないが、その心配は全くしなくてよい。お盆のため利用者が少ないとも思ったが、車掌の話によればそうでもないようだ。九州は実質的な特急料金が安く、気軽に特急を利用する人が多いと思っていただけに意外だ。朝の利用率にもよるが、朝が悪ければ、次のダイヤ改正で見直されることだろう。

 もともと乗っている人が少ないので、新幹線に見放された羽犬塚、瀬高でも降りる人は少ない。特急料金の都合もあり、大牟田で後続の普通に乗り換える。終点の長洲まで乗っても同じ普通になり、しかも距離の都合で特急料金が上がるからだ。大牟田も新幹線に見放された駅だが、こちらはそれなりに降りる人がいた。

 4分ほどで後続の熊本行きが来た。817系2両編成のワンマンである。しかし、この電車は意外とよく乗っている(ただ、2人掛けの転換クロスシートは、1人で座っているところもあるが)。座席はほぼ埋まり、立っている人もちらほら。さて、このワンマン電車、無人駅でも全てのドアが開く。車掌がいないので、集札はできない(運転士が集札するなら、一番前のドアから降りさせるはずだ)。無人駅同士の利用は少ないので、割り切っているのだろうか?

 今夜の宿は、明日のことを考えて、熊本交通センター近くのホテル。路面電車に乗って行く。運賃は「TO熊カード」で払ったが、40円だけ余る。次に熊本に行くときにはICカード化され、使えない可能性が高いが、仕方がない。「TO熊カード」はプレミアムがついているので、損はしていない。記念に残しておこう。(続く)

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