紀勢線に新型普通電車約40両投入?
7月13日のことですが、新宮市内のホテルで紀勢本線活性化促進協議会の総会が行われました。この総会で、来賓の今井JR西日本和歌山支社長が、紀勢線の乗客が10年前に比べて10%減少していること(特に白浜以南は34%減少)、そして新型特急車両51両、新型普通電車約40両を導入することをあいさつで述べました。
新型特急車両とは、287系のことです。新車なので綺麗ですが、「オーシャンアロー」(283系)のように速くはありません。白浜以北はともかく、白浜以南は鈍足のままです。
問題は新型普通電車約40両。どこに割り当てるのでしょうか? JR西日本の紀勢線(和歌山-和歌山市間は除く)の普通電車は大きく分けて3つに分かれます。新宮-紀伊田辺間の105系(3扉、トイレあり)、紀伊田辺-御坊間の113系2両編成(朝晩は御坊-和歌山間と同じ)、そして御坊-和歌山間の113系・117系・223系・225系です。最後の御坊-和歌山間については、阪和線の225系大量投入の恩恵を受け、最終的には223系・225系で統一されると考えられます(113系「阪和色」も消滅します)。225系は昨年度に21編成84両投入され、今年度は8編成32両投入されます。
ただ、それでは10両ほど計算が合いません。現在、御坊以南のローカル運用は、105系が2両編成5本、113系が2両編成2本で賄っています。ひょっとして、ローカル区間の御坊以南についても、新型車両が投入されるのでしょうか? もっとも、紀勢線の105系や113系は国鉄末期につくられ、ローカル用としては緊急で置き換えなければならないほど古くはありません。ただ、和歌山線で走っている105系は、かなり古い車両です。国鉄時代に常磐線で走っていた103系が203系に置き換えられたときに、改造されて和歌山にやってきた車両ですから。その常磐線、今は203系の廃車が進んでいる段階です。優先順位は低いでしょうが(何より急がれるのは、アーバンネットワークの103系置き換え)、この古い105系の置き換えに回る可能性はありますね。
(参考:日本列島ふるさと新聞 http://local55.jp/local-news.jp/pwm/newsdetail-1006_22322.html)
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