東名音羽蒲郡インター-豊田ジャンクション間、車線を狭めて3車線化
朝夕のラッシュ時や週末を中心に、年間300回の渋滞が発生する東名の音羽蒲郡インター-豊田ジャンクション間。この区間を運営する中日本高速道路は、10月21日からこの区間を3車線化することを発表しました。
3車線化されるのが、上りは音羽蒲郡インター-豊田ジャンクション間の21キロ、下りは美合パーキングエリア-豊田ジャンクション間の15キロです。
しかし、3車線になるといっても用地買収して、道路の幅が増えるのではありません。2014年度には新東名(浜松いなさジャンクション-豊田東ジャンクション間)が開通するので、そこまで持てばいいのです。考え出されたのが、車線や路肩の幅を狭めて、3車線分をひねり出すこと。車線の幅は従来の3.6メートルから3.25メートルに狭くなります。車線が狭くなるため、最高速度も従来の100キロから60キロにダウンします。100キロから60キロにダウンする箇所の前には、80キロ制限区間を設け、急減速にならないようにしています。事故を引き起こす可能性が高まるからです。規格を下げるのは好ましくないのですが、暫定的な措置ならやむを得ないでしょう。
3車線化工事は、10月11~21日に行われる、東名集中工事で行われます。
(追記1)
同じく渋滞の激しい、東名阪四日市インター付近(上りは御在所サービスエリア-四日市インター間の3キロ、下りは四日市インターを挟んで5キロ)も同様の方法で3車線化が行われることになりました。東名阪は1日に上下線で計10万台の利用があり、四日市インター付近では1キロ以上の渋滞が年900回発生します。車線の幅を3.5メートルから3.25メートルに狭め、路肩の幅は3メートルから0.75メートルになります。中央分離帯から0.5メートルをひねり出し、3車線にします。工事は2012年5月28日から行われ、終日、車線や速度を規制しながら実施します。2012年中に完成します。東名阪に並行して走る、新名神四日市ジャンクション-亀山西ジャンクション間が完成する2018年度以降に、元の2車線に戻します。
なお、すでに車線の幅を狭めるかたちで3車線化を行った東名音羽蒲郡インター-豊田ジャンクション間では、渋滞が9割減ったようです。
(追記2)
新東名浜松いなさジャンクション-豊田東ジャンクション間の開通時期は2015年3月ごろのようです。
(追記3)
2016年2月に新東名の浜松いなさジャンクション-豊田東ジャンクション間が開通したことにより、東名の渋滞が大幅に減少しました。そこで2016年秋の集中工事において、3車線化した東名音羽蒲郡インター-豊田ジャンクション間を元の2車線に戻します。最高速度も時速100キロに戻ります。
(参考:中日新聞ホームページ http://www.chunichi.co.jp/s/article/2011092290224717.html、http://www.chunichi.co.jp/s/article/2012032790005527.html、静岡新聞ホームページ http://www.at-s.com/news/detail/825772741.html、乗りものニュース http://trafficnews.jp/post/57561/)
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