常磐、仙石、石巻線の一部区間、内陸部に移設へ
東日本大震災で大きな被害を受けたJR東日本の太平洋側の路線。そのうちの常磐、仙石、石巻線の一部区間について、JR東日本は内陸部に移設することを検討しています。
移設が検討されているのは、常磐線の駒ケ嶺-浜吉田間の18.2キロ、仙石線の陸前大塚-陸前小野間の6.4キロ、石巻線の浦宿-女川間の2.5キロ。最大で内陸側に1.5キロ動かすようです。
JR線の内陸部への移設は地元自治体が求めたものです。JR東日本側も自治体が計画する新たな街づくりに合わせてルートを変更することについては前向きです。しかし、問題はお金。移設には莫大な費用がかかり、国の支援を移設の前提条件としています。また、移設の時期についても明言はしていない段階です。このあたりは以前と変わらないですね。
(追記)
2012年8月9日にJR東日本、国交省東北運輸局、女川町などが話し合う復興調整会議が行われました。この中で、女川駅の位置について、被災した従来の駅より約150メートル内陸側に移設する案が出されました。ただし、運転再開時期は未定です。
しかし、新しい駅の位置も海抜は低いです。現在は2.5メートル、防災対策でかさ上げしても11メートルです。東日本大震災クラスの津波が来れば、再び浸水する危険性もあります。そこで、女川町とJR東日本は周囲の山側へ乗客などを避難する方法も検討します。
(参考:毎日jp http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110929ddm041040166000c.html、asahi.com http://www.asahi.com/special/10005/TKY201109270745.html、石巻日日新聞ホームページ http://www.hibishinbun.com/news/olive_diary.cgi)
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