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そもそも貨物駅をなしにする前提がおかしい

 以前の記事の続報です。

 沼津駅が高架化すれば、駅に隣接する貨物駅や車両基地はどこかに移転しないといけません。貨物駅については原地区に移す計画ですが、原地区の地権者は反対しています。

 そんな中、8月23日に沼津市内で公聴会が行われました。そこで、川勝静岡県知事は、仮に貨物駅を移す必要がなくなった場合、どういう施設を望むかを市民に提案しました。地権者はそれを受けて、9月5日に高齢者医療や健康をテーマとした拠点とする構想を知事に示しました。高齢者医療や介護の研究機関の「長寿医療センター」をつくり、その周辺に健康増進のための自然公園や市民農園・果樹園、スポーツ施設などを配置する「ふじのくに健康文化タウン」の造成を目指すというものです。48人の地権者中46人がこの構想に賛同しています。

 しかし、沼津駅の高架化をやる以上は、(JR貨物が「沼津に貨物駅はいらない」と言わない限り)代替の貨物駅を用意するのは当然のことです。高架化をあきらめない以上、どこかに貨物駅はつくらないといけません。貨物駅のない高架化はあり得ない話です。

 ですから、知事の発言は何の意味もないものです。高架化をあきらめ、現在の位置に沼津の貨物駅が残らない限り。
(参考:毎日jp http://mainichi.jp/area/shizuoka/news/20110906ddlk22010177000c.html)

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