札沼線の電化は「二段階」で
以前にも書きましたが、札沼線北海道医療大学以南は来年(2012年)、電化されます。
その札沼線の電化は「二段階」で行われます。「二段階」と言っても、以前の話のように部分的な電化を繰り返すわけではありません。あいの里公園で分けずに、一気に北海道医療大学まで電化されます。何が「二段階」なのでしょうか?
札沼線の電化工事は2012年3月に完了しますが、その後は試運転などを行い、ある程度の車両が完成する6月(投入予定の42両中、24両が完成します)に、7割ほどの車両が電車で運転されます。この6月の時点を「第一次電化開業」といいます。10月(具体的な日時は、まだ未確定です)にすべての車両を電車化し、スピードアップなどのダイヤ改正を行います。この10月の時点が、二段階目の「全面電化開業」なのです。
(追記)
2012年3月14日、JR北海道は、札沼線桑園-北海道医療大学間を6月1日に電化すると発表しました。約7割の列車が電化され、札幌-石狩当別間で最大9分短縮されます。
車両については、札沼線、函館線小樽-滝川間、千歳線札幌-新千歳空港・苫小牧間に新型通勤電車733系、735系を投入します。なお、札沼線にも、従来からある721系、731系が走ります。
733系はステンレス鋼製、オールロングシートで、721系、731系と併結することもでき、6両で運転することが可能です(キハ201系とは併結できません)。6月に18両(3両編成6本)、10月に18両(3両編成6本)が投入されます。731系に比べて床面が10センチ低いため、ステップがありません。735系は733系のアルミ合金製バージョンというようなものですでに6両(3両編成2本)が製造され、寒冷地における状態を検証するための試験運転が行われています。
(参考:JR北海道ホームページ http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2011/111013-3.pdf、http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2009/100310-1.pdf、asahi.com http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000001110140005、マイナビニュース http://news.mynavi.jp/news/2012/03/15/060/index.html、鉄道ホビダス http://rail.hobidas.com/news/info/article/131720.html)
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