仙台-石巻間直通列車、小牛田経由で実現へ
利用者が多いにもかかわらず、東日本大震災の影響で一部区間で運休が続いている仙石線。今年度中に陸前小野-矢本間は復旧するようですが(同じく今年度中に、石巻線も石巻-渡波間が復旧する見込みです)、高城町-陸前小野間11.7キロの復旧見込みは立っていません(同じく、石巻線渡波-女川間も復旧の見込みは立っていません)。
そこで考え出されたのが、すでに復旧している東北線、石巻線を使って小牛田経由で仙台-石巻間の直通列車を走らせること。8日にJR東日本の清野社長が会見し、今年度中に走らせることを明らかにしました。1日1~2往復の運行で、所要時間は80分程度です。時刻表を見ると、東北線と石巻線を小牛田で乗り継ぐよりも10分(ただし、石巻方面の便の中には小牛田での接続が悪いものもあります)、仙石線と代行バスを使って行くよりも20分短縮されます。
JRの運賃とほぼ同額の800円で高速バスが30分おきに走っている現状を考えると、1日1本か2本の直通列車で対抗できるのか疑問にも思えますが、そうでもしないと仙台と石巻を直結するという仙石線の価値が忘れ去られてしまうのでしょう。仙台側はともかく、石巻側はローカル線的な存在になってしまいます。もっとも、この直通列車、小牛田を経由するため、運賃は仙石線経由の820円とはならずに、1280円になってしまう危険性もあります。
(参考:asahi.com http://www.asahi.com/national/update/1108/TKY201111080502.html、http://www.asahi.com/national/update/1027/TKY201110270412.html)
| Permalink | 0
「鉄道」カテゴリの記事
「JR東日本」カテゴリの記事
- 東北新幹線にE10系(2025.03.05)
- 「わんタク」、4月1日から停留所大幅増加(2025.03.22)
Comments