首都高速、阪神高速、2012年から距離別料金に
これまでも何回も出てきた(記事1、記事2、記事3、記事4、記事5)、首都高速、阪神高速の距離別料金の話。ついに、来年2012年1月1日から導入されることになりました。関係する自治体の議決が堺市を除いて終わったからです。
これまでの首都高速、阪神高速の料金体系は、高速道路をいくつかの地区(料金圏)に分け、その範囲内では均一料金となるものでした。しかし新しい料金体系は、料金圏を撤廃し、首都高速、阪神高速とも距離に応じて料金が比例的に変わるものになります。どちらも、6キロまでは500円(普通車の場合、以下同じ)、6キロを超えると6キロごとに100円が加算され、24キロを超えると最高額の900円となります。首都高速も阪神高速も料金所は基本的に入口のみにあるため、(利用距離のわからない)ETC未登載車は原則900円になります。同じ料金圏の利用では値上がりになるケースが多いものの、料金圏をまたぐ場合は値下がりになるケースが多いようです(ただし、平日深夜や休日に2割引きになるなどのETC割引のことを考えると、そうとも言い切れません)。なお、離れ小島となっている京都線は変わりません。均一料金のままです。
また、距離別料金の移行に当たっては、NEXCO(高速道路)・本州四国連絡高速道路との乗継割引(100円)のほか、西線内々利用割引(100円)、端末区間割引、物流事業者向け割引の拡充、新神戸トンネルの阪神高速への移管などを行います。
(追記)
堺市議会は11月7日に臨時議会を開き、阪神高速の新料金制度の関連議案について同意しました。すでに、大阪府、兵庫県、大阪市、神戸市の同意を得ているため、これで2012年からの距離別料金への移行が決まりました。
(参考:首都高速ホームページ http://www.shutoko.jp/company/press/h23/prl2sv000000chzm-att/prl2sv000000ci0w.pdf、asahi.com http://www.asahi.com/kansai/travel/news/OSK201110200008.html、レスポンスホームページ http://response.jp/article/2011/11/02/164844.html、毎日jp http://mainichi.jp/select/seiji/news/20111107k0000e010051000c.html)
| Permalink | 0
「道路、車」カテゴリの記事
- ライドシェアは過疎地のみの限定で良い(2023.11.06)
- 圏央道、次のパーキングエリアまで76キロ(2023.11.05)
- 将来の高速道路は車線が狭くなる?(2023.09.10)
- タイヤ摩耗による粉塵、ヨーロッパで規制へ(2023.09.08)
- 北陸鉄道石川線を廃止すれば、道路整備費用等に年間5~10億円(2023.08.01)
Comments