「日本海」「きたぐに」同時に廃止(2012年3月ダイヤ改正(1))
昨日16日、JR北海道を除く各社から2012年3月17日ダイヤ改正の概要が発表されました。これから数回に分けて、その概要を紹介したいと思います。
ダイヤ改正では、新しく生まれる列車もあれば、廃止されていく列車もあります。夜行列車はダイヤ改正のたびに縮小を続けています。今回廃止されるのは、大阪と青森を結ぶ寝台特急「日本海」と、大阪と新潟を結ぶ急行「きたぐに」。2010年の「北陸」「能登」のときのように、特急・急行ともに一気に廃止されてしまいました。これにより、(原則週4日運転の)「トワイライトエクスプレス」を除くと、一番遠く行くのは魚津になってしまいます。ダイヤ改正後も、臨時列車としては、「日本海」も「きたぐに」も残りますが。残るブルートレインは「北斗星」「あけぼの」のみで、急行は「はまなす」しかありません。
確かに、「日本海」に関しては事前に廃止の報道があり、「きたぐに」もかつては(深夜帯は空いていたボックスシートも)大阪に向かうにつれだんだん混んで来たのですが、4年半ほど前に乗ったときはすでにそういうこともなく、利用者の減少が感じ取れました。「きたぐに」もいずれは廃止になることは予想できましたが、そうは言ってもさびしいものもあります。これで「きたぐに」に使われた583系は定期運用を失うことになります。寝台と座席の両方に使えるという特徴を活かし、A寝台、B寝台、グリーン車、普通車とバラエティに富んだ編成でしたが、もう見ることができなくなるのです。
なお、昼間の運転となる「日本海」の秋田以北については、特急ではなく、普通電車が用意されます。15分ほど余計に時間がかかり、弘前で乗り換えが必要となります。「きたぐに」についても新潟地区では代替列車が用意されます。直江津-新潟間に「おはよう信越」(新潟行き、全車指定席)、「らくらくトレイン信越」(直江津行き、乗車整理券制。現在長岡止まりのものの延長)が運転されます。「おはよう信越」は今の「きたぐに」とほぼ同じダイヤですが、「らくらくトレイン信越」は2時間ほど繰り上がっています。車両は485系6両編成です。また、平日に限りますが、「きたぐに」の新潟発時刻とほぼ同じ、22:49発の普通電車を長岡まで延長します(休日は新津行き)。
(追記)
3月16日(始発駅時点)に運転される「日本海」「きたぐに」はダイヤが変更されます。青森行きの「日本海」は直江津以東が遅くなり、青森到着は通常より4時間近く遅い、12:42です。新潟行きの「きたぐに」も直江津以東が若干遅くなります。反対の大阪行きは「日本海」も「きたぐに」も同じダイヤです。
(参考:JR西日本ホームページ http://www.westjr.co.jp/press/article/items/20111216_honsya.pdf、http://www.jr-odekake.net/eki/timetable.php?id=0610155、JR東日本ホームページ http://www.jreast.co.jp/akita/press/pdf/20111216.pdf、http://www.jrniigata.co.jp/press/20111216daiyakaisei.pdf)
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