北近畿タンゴ鉄道で65歳以上200円の社会実験
全国の第三セクター鉄道の中で最多の赤字額を抱え、苦しい経営状況の北近畿タンゴ鉄道。一部区間の廃止さえ検討されています。
廃止候補に挙がっている区間の中にある京丹後市は、利用者を増やそうと65歳以上の運賃を200円にする社会実験を行いました。その結果、高齢者の乗客は2倍以上に増え、京丹後市は対象を60歳以上に広げるか検討を始めました。
京丹後市はバスも200円に値下げしています。こちらは年齢関係なく、最高200円です。もちろん、運賃を値下げすると市の負担は発生します。値段を下げないと使ってくれないというのは、交通機関にそれだけの価値しかないことの表れとも言えますが(運賃が高くても使ってくれるなら、それに越したことはない)、過疎地の交通を考える上でひとつの方法と言えるでしょう。もちろん、補助金を出しただけの効果があるかどうかは検証する必要があるでしょうが。
(追記)
2011年6月からの半年間、週末と休日に限り65歳以上の運賃を片道200円にした京丹後市ですが、この2012年10月からは平日を含めたすべての日で、65歳以上の市民はどこまで乗っても片道200円になります。市内の駅で駅員に(年齢確認のための)運転免許証等を見せて往復切符を買えば、帰りも200円になります。期間は2013年3月末までです。
同様のサービスは、宮津市、与謝野町、伊根町でも行われます。こちらは2012年10月20日からです。
(参考:TVでた蔵 http://datazoo.jp/tv/NHK%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9+%E3%81%8A%E3%81%AF%E3%82%88%E3%81%86%E6%97%A5%E6%9C%AC/532982、朝日新聞ホームページ http://mytown.asahi.com/kyoto/news.php?k_id=27000001210020001)
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