臨時列車化された「日本海」「きたぐに」の運転日はわずか
JRから、春(3~6月)の臨時列車が発表されました。
やはり関心事は、3月のダイヤ改正で臨時列車化された「日本海」「きたぐに」。臨時列車として運行はされますが、運行される日はごくわずかです。ともにゴールデンウィークのみの運転で、「日本海」は4日間、「きたぐに」は11日間だけです。
臨時列車化に伴い、車両やダイヤが変わります。「日本海」は24系客車二段B寝台車6両のみとなり(A寝台車は連結されません)、青森行きは大阪20:38発、青森12:42着と現行に比べて大幅に繰り下がります。ただ、現行の大阪17:47発は早いので、これぐらいのほうが使いやすいのかもしれません。2往復時代の「日本海3号」みたいなダイヤです。問題は反対の大阪行き。大阪到着は10:27と変わらないのですが、青森発だけが3時間も繰り上がっています。3時間も余計にかかるのです。臨時列車なのでダイヤが組みにくいからでしょうが、かなり醜いですね。
「きたぐに」について言えば、電車三段B寝台車6両とグリーン車指定席1両のみの7両編成となります。583系が引き続き使われるのですが、A寝台車は外され、普通車もありません。自由席も指定席もありません。深夜時間帯でも金沢などに停まり続けますが、今までみたいに気軽に利用することは難しいです。今回からは湖西線経由に改められ、新潟行きは終点新潟まで急行運転します。そのため、大津・彦根・米原・長浜・亀田には停車しません。大阪行きは現行とあまり変わらないダイヤですが(新潟発車が20分ほど繰り上がる、大阪着は現行と同じ)、新潟行きはかなり変わります。新潟到着が1時間半ほど繰り上がり、6:54となります。途中の長時間停車を切り詰めるのでしょうが、直江津などの富山県東部・新潟県西部では逆に使いにくくなるでしょうね。
もっとも、臨時列車化された夜行列車がいつまでも走り続けるわけではありません。2010年のダイヤ改正で臨時列車化された「能登」も廃止後、しばらくの間は臨時列車として走っていましたが、春は運転されません。ついにフェードアウトしてしまったようです。
話は変わりますが、臨時列車関連ということで書きます。ゴールデンウィークには2日間だけですが、広島発鹿児島中央行きの「さくら」も運転されます。ただ、広島発が7:09とそれほど早くないため、終点の鹿児島中央まで先着できるわけではありません。13分後に広島駅を出るは新大阪始発の「みずほ」にあっさりと抜かれ、鹿児島中央着は10:16です。
(追記)
2012年3月のダイヤ改正で廃止された「日本海」「きたぐに」ですが、お盆(2012年)の時期に運転されます。「日本海」は8日間、「きたぐに」は11日間です。車両、ダイヤはゴールデンウィークのときと変わりません。
(参考:JR東日本ホームページ http://www.jreast.co.jp/press/2011/20120111.pdf、JR西日本ホームページ http://www.westjr.co.jp/press/article/items/20120120_harurin_honsya.pdf、http://www.westjr.co.jp/press/article/items/120518_00_honsya.pdf)
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