白山市など、博多南駅タイプの新駅を要望
2014年度末に北陸新幹線が金沢まで開業するとき、車庫として金沢より西の白山市に白山総合車両基地(仮称)ができます。JR北陸線松任駅と加賀笠間駅の中間付近です。そこで、白山市や地元企業などが車両基地付近に駅の設置を求めています。
この駅、どうやら博多南駅のような駅を考えているようです。金沢発着の新幹線の回送列車を利用するようです。しかも、先ほども述べたように、在来線に接することから、新幹線(回送列車の活用)と在来線の乗り換え駅になることも期待されています。
ただ、地元の希望通り博多南駅タイプの駅ができるかと言えば難しいでしょう。博多南の場合は、近くに駅がなく、新幹線の回送列車を活用するというアイデアが理解されました。しかし、白山の場合は、近くに在来線がありますから、そこに駅を設ければよいのです。宅地開発が進み地元住民の間に駅を求める声があれば、在来線に駅をつくればよいのです。JR九州の鹿児島線富合駅のように、車両基地に隣接していれば、在来線駅設置の要望は通りやすくなるかもしれません。将来、北陸新幹線が金沢以西に伸びることを考えると(2025年度末に敦賀まで伸びる方針です)、需要掘り起こしのため、在来線駅を増やすのは悪いことではありません(富山県の事例はこちら)。
そもそも、松任にそれなりの特急が停まっていれば、回送列車を活用した博多南駅タイプではなく、新幹線駅としても認められます。しかし、80キロ程度の金沢-福井間に小松、加賀温泉、芦原温泉の3駅ができることを考えれば、これ以上の建設は厳しいです。松任駅の特急停車本数はこれら(甲乙つけがたい)3駅と比べると明らかに少ないですから。
ここまで言えば蛇足に近いかもしれませんが、新駅を設置するには、車両基地をつくる独立行政法人鉄道・運輸機構やそれを借りるJR西日本の協力が不可欠ですが、白山市はまだ正式には要望をしていません。事業費の負担についても、白山市は、事業主体は鉄道・運輸機構やJRになるのが前提として、試算していません。鉄道・運輸機構やJRに協力をしてもらったとしても、白山市が基本的に負担するものでしょうが。
(参考:asahi.com http://www.asahi.com/travel/news/OSK201201090097.html)
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