1月16日、南海リムジンバスダイヤ改正、通勤定期発売開始
南海バスは、他社と共同運行で、大阪市内のみならず、岡山・高松・徳島までも関空へのリムジンバスを走らせています。また、単独で、泉北ニュータウン・金剛駅前、河内長野駅前、堺駅西口・堺東駅前・中もず駅前への3路線を運行しています。
その南海バスは、1月16日から、南海単独で運行する関空へのリムジンバスのダイヤ改正を行います。堺駅西口・堺東駅前・中もず駅前への系統を除き、本数が減っています。特に目立つのは、河内長野駅前発の最終が17:00に繰り上がったことと、金剛駅前7:05発の次が9:55であること(泉ヶ丘駅発はこの間に3本あります。泉ヶ丘へは、路線バスで移動することになります。本数は十分にあります)。また、現在は休日運休の便が4本ありますが(河内長野駅前→関西空港2本(和泉中央駅経由、和泉市南部リージョンセンターを経由しません)、関西空港→泉ヶ丘駅2本)、ダイヤ改正後は平日・休日共通のダイヤになります。夕方以降に運転される、関西空港発泉ヶ丘駅行きの便は、河内長野駅前まで延長されます(ただし、泉北ニュータウンを経由するので、河内長野駅前まで1時間30分かかってしまいます)。これまで別路線だった泉北ニュータウン・金剛駅前発着の系統と、河内長野駅前発着の系統は、統合されるのです。もっとも悲惨なのは、和泉市南部リージョンセンター。これまで休日運休の便を除き、全ての河内長野駅前発着の便が停まっていましたが、ダイヤ改正後は3往復のみの停車となります。和泉市南部リージョンセンターは和泉市でもかなりの山間部にあり、正直言って人はあまり住んでいません。和泉中央にきちんと停めれば、それで対応できると考えているのでしょう。
反対に、ダイヤ改正で利便性が向上するのが和泉中央駅。これまでの泉北ニュータウン・金剛駅前発着の系統に加えて、河内長野駅前発着の系統も全便停まるようになります(和泉市南部リージョンセンター経由の便も含む)。日中だとこれまで1時間に1本しかなかったのですが、ダイヤ改正後はほぼ30分間隔となります。和泉中央からは泉北高速に乗れば、泉北ニュータウンでもリムジンバスがほぼ30分間隔で使えます。もちろん、泉北高速の運賃は別で払わないといけないのですが。
切符の面でも、1月16日から大きく変わります。通勤定期券(「南海エアポートリムジンSorae」定期)が発売されるのです。泉北ニュータウン・金剛駅前・河内長野駅前への系統と、堺駅西口・堺東駅前・中もず駅前への系統の両方に使え、1か月40000円(3か月の設定もあり)。日帰り往復運賃の設定のある中もず駅前発着の系統(片道800円のところ、日帰り往復だと1000円)はともかく、泉北ニュータウン方面については往復割引の設定すらないので、関空に通勤する人にとってはお得です。なお、関空には学校がないため、通学定期はありません。
さらにお得なのが、「路線バス全線フリー」とのセット券。1か月5000円を追加するだけで(合計45000円、3か月の設定もあり)、南海バス・南海ウイングバス金岡・南海ウイングバス南部の路線バス全線(高速バスなど、一部の路線を除く)に乗ることができるのです。「路線バス全線フリー」は単独でも発売されていますが、1か月18480円(3か月、6か月の設定あり)。堺市中心部や泉北ニュータウンではフリー乗車区間が限定されたものもありますが、それでも1か月8820円(3か月、6か月の設定あり)から。断然の安さです。もちろん、休日などでも自由に使えます。駅からさらにバスに乗る人も多いでしょうから、関空に通勤する人にとってはありがたいですね。
(参考:南海バスホームページ http://www.nankaibus.jp/info/pdf/111226_1.pdf)
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