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首都高速、距離別料金制への移行で渋滞大幅減少

 今年1月1日から始まった、首都高速と阪神高速の距離別料金制。距離別料金制に移行した後、首都高速の利用状況はどうなったのでしょうか? 首都高速は1月25日に定例会見を行いました。

 1月の距離別料金制移行後の交通量は、平日(1月10~16日)も休日(1月8、9、15日)も前年同月に比べてそれぞれ2%、3%減っています。ただしこれは、2011年3月の震災以降続く現象で、距離別料金制になったから減ったという訳ではないようです(2~3か月ぐらい様子を見ないと、正確なことはわからないようです)。渋滞量については、平日は30%、休日は41%減っています。なお、交通量のもとになる通行台数については、これまでは料金圏別にカウントしていました。たとえば、埼玉料金圏と東京料金圏を続けて走った場合、2台とカウントしていました。今回からは料金圏が撤廃されたため、このようなケースでも1台とカウントされます。今回の比較に使われた前年同月比もそのような補正が行われたものを使用しています。

 ただ、現金とETCの利用では、料金に差がつくことになりました。出口に料金所がないため、現金だと原則として900円かかります(ETCだと利用距離によって料金が900円より安くなることもあります)。そのため、ETCの利用割合が増えました。距離別料金制移行前は88~89%でしたが、今回初めて90%を超えました。今回の移行に伴い値上げになる区間ではETC利用者は微減し、値下げになる区間はETC利用者は微増でしたが、現金利用者は明らかに減ったのです。値下げになる料金圏をまたぐケースでさえ減っています。

 また、距離別料金制への移行に伴い、断面通行台数にも変化が表れています。これまでだと、料金圏の境目をまたがないように利用していた車が、それを越えるようになっているのです。例えば、さいたま方面は、東京料金圏と埼玉料金圏の境目は美女木ジャンクションでした。それより南側にある戸田南の利用者が24%減り、北側にある与野や浦和南の利用者が増えています。与野は5%、浦和南は9%の増加です。これまで料金が上がるのを恐れて戸田南まで一般道で走っていた利用者が、与野や浦和南から首都高速を利用するようになったのです。東京料金圏と神奈川料金圏の境になる、羽田や浮島近辺でも同様の傾向があるようです。
(参考:CAR Watch http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20120126_507485.html)

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