インドネシア鉄道会社VS屋根の上に乗る人
インドネシアのジャカルタ。朝の通勤ラッシュ時に列車の屋根に乗る人がたくさんいます。無賃乗車をしたいとか、スリルを求めてとか理由はいろいろなようです。
インドネシア鉄道会社(政府が100%の株を所有)によると、2010年は43人、2011年は37人が屋根から落ち、合計15人が死亡しました。当然のことながら、屋根に上るのは危険な行為です。
乗客が屋根の上に上がるのを防ぎたい鉄道会社は、様々な方法を試してみました。まず最初にやったのは放水。しかし、乗客はレインコート姿になり、作戦は失敗しました。次に滑って屋根に上ることができないよう、油を塗ったところ、車両管理部から怒られました。電気系統がショートして火事になる危険性があるからです。
次に考えたのが、屋根ギリギリの高さになるように5キロもあるコンクリート球を上からつるすこと。乗客から頭に当たったら死ぬという苦情(そもそも、苦情を言うこと自体がおかしいような気もしますが)が出て、屋根の上に上がる乗客は激減しましたが、ヘルメットをかぶるものもいます。今は、列車が通過するときに屋根すれすれの高さになるように鉄板をつけた枠を設置する方法を行っています。屋根に乗れば、鉄板に当たってしまうのです。しかも、それが失敗したときに備えて、別の作戦も考えているようです。
鉄道会社の狙い通り、屋根の上に乗る人はいなくなるのでしょうか?
(参考:asahi.com http://www.asahi.com/international/update/0214/TKY201202140365.html)
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Comments
あれは通勤列車の車内が混み過ぎるから仕方なく屋根に乗っているのではないのですかね?無賃乗車や屋根に乗るのを法律や条例で禁止して違反者はみんなとっつかまえて重い罰を与えるようにすればそれで済むような気もします。違反者を全て捕まえるだけの警官が足りないんでしょうか?
インドネシアだけでなく新興国ではどこも同じ光景が見られますね。日本も終戦直後は田舎への買い出し列車など同様の光景が見られました。別に国粋主義者ではありませんが、今の日本に生まれて良かったとつくづく感じます。
Posted by: miyahara | 2012.02.23 03:13 PM
miyaharaさん、おはようございます。
* あれは通勤列車の車内が混み過ぎるから
インフラが整備されていないので、どうしても混雑するのでしょう。それでも、屋根はオーバーですね。
* 別に国粋主義者ではありませんが、今の日本に生まれて
今はともかく、将来には不安ですね。政治家も国民も、あまりにも近視眼ですから。次の選挙を恐れては、なにも改革はできません。
Posted by: たべちゃん | 2012.02.24 05:20 AM