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粟生線各駅から三宮まで片道500円の回数券、発売

 兵庫県などの支援により、廃止の危機が少し遠のいた神戸電鉄粟生線。ただ、根本的な解決のためには、利用者を増やさないといけません。

 沿線住民にとって不満は、神戸電鉄の運賃が高いこと。当たり前と言えば当たり前ですが、阪急や阪神に比べて明らかに高く(山陽電鉄と同程度)、しかも三宮に行くには神戸高速の運賃が加算されるため、さらに高くなります。2011年5月に三木市の自由が丘地区自治会連合会が実施した住民アンケート(全5484世帯中4507世帯が回答)でも、神戸電鉄の運賃は88%が高いと回答しています。さらに、48%の世帯が、昼間の運賃(志染-三宮間で720円)を500円に値下げするのを望んでいます。また、兵庫県や沿線の各市、神戸電鉄などでつくる神戸電鉄粟生線活性化協議会が2011年9月に沿線住民を対象に行ったアンケートでも、運賃の高さを指摘する意見が多くありました。

 そこで誕生したのが、「粟生線~三宮 平日昼間&土休日お得きっぷ」。2月25日から5月31日のみの期間限定の切符です。期間中の各月の25日から翌月末までの間(2月25日~3月31日、3月25日~4月30日、4月25日~5月31日)、平日昼間(10~16時に入場)及び休日(終日)に、神戸電鉄粟生線各駅から神戸高速各駅(阪急三宮・阪神三宮-西代間)間で利用できる切符4枚(2往復分)がセットになったもので、2000円(1枚あたり500円)です。粟生線で一番近い鈴蘭台西口でも三宮まで片道530円かかるので、確実に安くなっています。ただし、大人のみの発売で、子供の設定はありません。また、発売箇所は限定されていて、駅やその近くの委託販売所では買えないところもあります。

 先ほども書いたように、この「粟生線~三宮 平日昼間&土休日お得きっぷ」は期間限定の切符です。ただ、神戸電鉄サイドでは、利用客数や収入の増加につながれば、発売の継続も検討するようです。神戸電鉄粟生線の存続のためには、一人でも多く利用することが大切です。この切符がそれに役立てばいいですね。

(追記)
 この「粟生線~三宮 平日昼間&土休日お得きっぷ」、5月までの試験販売時は後半の発売数が減少したため、販売継続には至りませんでした。

 しかし、販売継続を求める声が多かったため、10月1日から2013年3月31日までの間、再度販売することになりました。前回同様、有効期間を期間中の各月の25日から翌月末までの間(ただし10月分は10月1~31日)に分けて行います。
(参考:神戸電鉄ホームページ http://www.shintetsu.co.jp/release/2011/120217.pdf、http://www.shintetsu.co.jp/release/2012/120913-2.pdf、神戸新聞NEXT http://www.kobe-np.co.jp/news/touban/0004831622.shtml)

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