「白島新駅」ようやく実現へ
JR山陽線はアストラムと、広島-横川間で交わります。この交点に駅をつくる構想は以前からありましたが、ようやく実現することになりました。JRが広島-横川間に新駅(仮称:白島駅)の設置を発表したのです。
白島駅は広島から1.8キロ、横川から1.2キロの位置にあり、相対式2面のホーム(8両対応、延長165メートル)が設置されます。屋根は6両分あります。1日に7000人の利用が見込まれ、建設費は約20億円です(そのうちJR負担は約2億円、残りは広島市負担)。駅の開業は2015年春です。
この白島駅はJRだけの駅ではありません。アストラム城北-白島間に駅(仮称:白島新駅)をつくります。アストラムの駅は国道54号沿いの中央分離帯に半地下方式でつくられ、連絡通路と国道をまたぐ橋でJRの駅と結ばれます。JRの駅の開業が2015年春になったのも、アストラムのためです。広島市の実施設計で追加の地盤工事が必要だとわかり、排煙対策でも国から不備を指摘されました。そのため、開業予定が1年遅くなったのです。全体の工事費も当初の57億円から71億円に膨れ上がると考えられ、広島市は事業内容を見直すようです。
ところで、JRの駅名ですが、白島のままでは都合が悪いでしょう。アストラムの北隣の駅名が白島だからです(そのため、アストラムのほうは仮称を白島新駅としています)。新白島など、ほかと区別できるようにしないといけないでしょう。
(追記)
2015年春に山陽線広島-横川間とアストラム城北-白島間の交点にできる駅の名前は、新白島<しんはくしま>となりました。JR西日本もアストラムも同じ名前を採用します。
アストラムの駅は城北から0.3キロ、白島から0.4キロの位置にあり、1面2線の島式ホームで、6両編成に対応します。
(参考:JR西日本ホームページ http://www.westjr.co.jp/press/article/2012/03/page_1584.html、http://www.westjr.co.jp/press/article/2014/10/page_6285.html、中国新聞ホームページ http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201203090049.html)
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Comments
たべちゃんさん、今晩は。
国鉄末期、国鉄は、新線を開通させても、既設の私鉄線との接続点に駅を作らず、態と接続点から離して駅を作るという愚挙をしていました。
この愚挙で、利用者は乗り換える際、徒歩による乗換を強いられました。
例えば、岡多線の中岡崎駅と名鉄の岡崎公園前駅の交差地点に駅を新設なり移設をしなかった。
これからは、利用者の乗換の利便性を考えた施設の建設を考えないと、マイカーに利用者を取られます。
Posted by: パノラマハイパー | 2012.04.02 09:52 PM
パノラマハイパーさん、おはようございます。
* 国鉄末期、国鉄は、新線を開通させても、
例に挙げた岡多線のように、交点に接続駅を置いても本数の少なさから利用されなかったということも考えられますが(周りの人口の多さを考えたら、まともな経営さえすれば、地方交通線止まりでやっていけたでしょう)、利用者の論理には立っていなかったですね。
Posted by: たべちゃん | 2012.04.03 07:42 AM