広島駅の路面電車ターミナルは高架?平面?地下?
広島駅を出た路面電車はいったん東に向かい、それから西に方向を変え、中心部の紙屋町に向かいます。ダイヤ上では広島駅-紙屋町間は15分ですが、雨の日には25分以上かかり、定時性と速達性の点で問題があります。
そこで出てきたのが、駅前大橋線構想。広島駅からほぼ南にある駅前大橋を渡り、稲荷町に向かいます(宇品方面へは、駅前大橋を渡ったところで的場町へ向かう軌道を新設します)。現在の路線をショートカットするかたちとなります。これにより広島駅-紙屋町間の所要時間を約10分に短縮させる見込みです。広島市と協議したうえで、2012年度中には工法を含めた設計計画を決定し、2016~2017年の運行開始を目指しています。
駅前大橋線で問題になっているのは、広島駅の路面電車ターミナルをどのようにするか、ということ。高架、平面、地下の3パターン(広島市が2011年1月にまとめたところでは、建設費はそれぞれ70~100億円、30億円、250~300億円になると考えています)が考えられていますが、広島電鉄サイドでは地下のみが物理的・技術的に建設可能だとしています。市の考えとは違いますが、広島電鉄では地下案の建設費を120億円強(国の補助があるために、地元負担は50億円強)と見込んでいます。工期は3年と見込んでいます。
(追記1)
広島駅の路面電車ターミナルの場所について、JR西日本の杉木広島支社長は、2017年度に広島駅2階に南北自由通路を整備する計画があることから、JRとの乗り換えが便利な高架案を推しています。高架案だと、自由通路に近い場所に路面電車が乗り入れることができるからです。
(追記2)
JR西日本の杉木広島支社長は、広電が高架で乗り入れた場合、乗り換えの利便性を向上させるために、駅ビルの建て替えを検討しているようです。
広島駅で広電を乗り降りする人は、遠方からのビジネスマンや観光客も多いでしょうから、JRとの乗り換えの利便性は重要な事項でしょう。
(参考:中国新聞LEADERS倶楽部 http://www.chugoku-np.co.jp/leadersclub/2012/interviews_company55.html、http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201209090118.html、http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201207130122.html、日本経済新聞ホームページ http://www.nikkei.com/article/DGXNZO49820870Q2A221C1LC0000/)
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