神宮前の「開かずの踏切」、6月末に廃止へ
名鉄神宮前駅の北側にある踏切。名鉄とJR東海の合計8本の線路を渡らないといけません。名鉄のほうは「神宮前1号踏切」(長さ30メートル)、JR東海のほうは「御田<みた>踏切」(長さ22メートル)といいますが、「開かずの踏切」として有名です。1日に合計17時間も遮断機が下りたままで、ラッシュ時は1時間のうち合計58分も閉まっています。
一応は踏切の北側に歩道橋がありますが、使う人は少ないようです。多くの人や自転車、車は踏切を渡ります。通常、踏切は無人で遠隔操作されますが、ここの踏切はあまりにも閉まる時間が長いために、係員が手動で操作します。少しでも開ける時間を長くするためです。名鉄とJR東海、それぞれに詰め所を置き、係員が手動でワイヤ製(通常の踏切に多い、棒ではありません)の遮断機を上げ下げします。少しだけ開けて歩行者・自転車だけを通すということもします。このような手動式の遮断機は名鉄もJR東海もここだけのようです。
しかし、人間が操作する以上、ミスはつきものです(機械でも皆無とはいえませんが)。2007年には踏切は少し開けた状態のままなのに、列車が通過するというトラブルが2件発生しました。名鉄は緊急対策としてATSを整備しましたが、このほどようやく踏切を廃止することになりました。6月30日に廃止になります(7月1日未明に閉鎖)。代替措置として、自転車も通ることができる歩道橋を5年かけて建設しますが、車は通ることができないため迂回しなければいけません。代替措置の歩道橋は長さが130メートルで、エレベーターも設けます。19億円かかり、2017年3月に完成する予定です(以前の話(コメント)よりかなり遅くなりますが)。
(参考:毎日jp http://mainichi.jp/select/news/20120429k0000m040084000c.html、中日新聞ホームページ http://www.chunichi.co.jp/s/article/2012070190013320.html)
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Comments
やっと、無くなりますか。
瑞穂区の牛巻から神宮前の東口まで来ると、踏切の手前の右折路は進入禁止になってます。
駅前には、ロータリーが無いからUターンして戻れなくなります。
踏切が廃止になるなら、右折方向の一方通行を廃止して、右折方向に進入可能にしなければなりません。
Posted by: パノラマハイパー | 2012.05.07 08:04 PM
パノラマハイパー さん、おはようございます。
* 瑞穂区の牛巻から神宮前の東口まで来ると、
何らかの方法で、行き止まりになるのを回避しないといけないですね。
Posted by: たべちゃん | 2012.05.08 05:03 AM
おはようございます。
昨日、現地を確認したところ、踏切のあったところから右折ができるようになっていました。
Posted by: たべちゃん | 2012.07.11 04:45 AM