富山地鉄、大学前から900メートル路面電車を延伸か?
富山市内を走っている、富山地鉄の路面電車の西の終点は大学前です。「大学」とは富山大学のことを指します。とは言っても、富山大学五福キャンパスの正門から約300メートル離れています。同じ五福キャンパスでも工学部になると、さらに離れています。
そこで富山大学は、富山地鉄の路面電車を富山大工学部前まで約900メートル延伸することを富山地鉄、富山市、富山県に要望する予定です。富山大学の案では、延伸する路面電車は五福公園と富山大学との間を通ります。五福公園をぐるっとまわるかたちで伸びます。県営球場と五福キャンパスの間に中間の停留所を設けます。また、終点の工学部前には、富山商業高校と富山歯科総合学院(専門学校)が近くにあり、合わせて3000人の学生・生徒が新停留所を利用すると見込まれています。将来的には、五福キャンパスから南西に4.5キロ離れた、富山大学医学部の杉谷キャンパスへの延伸も要望したいようです。
これに対して実際の営業主体となる富山地鉄は、条件付きながら延伸には前向きのようです。条件とは、(1)富山地鉄は延伸費用を負担しない (2)延伸によって十分な収益性が見込める の2つです。延伸費用は富山市の話によれば15億円ぐらいだといわれています(環状線の整備費用などから参考にした数字のようです)。これを富山市や富山県が出すかどうかがカギとなるようです。富山市も富山県も反応は悪くなく、その点では期待できるでしょうが。
(参考:YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/otona/railwaynews/07/toyama/20120126-OYT8T00627.htm、asahi.com http://www.asahi.com/travel/aviation/OSK201203180028.html)
| Permalink | 1
「鉄道」カテゴリの記事
- 青い近鉄車両(2025.06.15)
- 「東日本のんびり旅パス」(2025.06.13)
「東海・北陸私鉄」カテゴリの記事
- 富山地鉄、一部区間をみなし上下分離に(2025.06.08)
- 長良川鉄道、一部区間で減便か?(2025.06.09)
- 大井川鐵道、買ったけど使っていない客車を売却へ(2025.06.02)
- 城端線、氷見線の新型車両のデザイン(2025.05.26)
「路面電車」カテゴリの記事
- 伊予鉄道、線路切替工事で8月23日終電繰り上げ(2025.06.15)
- とさでん交通に12億円の支援(2025.06.08)
- 「グリーンムーバー」、廃車へ(2025.05.11)
- 広電の新駅ビル乗り入れは8月3日(2025.04.26)
Comments